あるおっさんがVAPEにハマった話をまとめてみた(Hatena版)

40歳代後半になってからVAPE(電子タバコ)にハマりかけたおっさんが書くブログ

インプレッションレビュー:PloomTECH+(プラス) その① 顛末編

ちょっと長めになるので数回に分けて書きますね。今回は初回です。なぜPloomTECH+のインプレッションレビューをするに至ったか。

一通のメールから始まった

2020年9月のある朝、仕事のメール*1を読みながら整理していると、クラウドソーシングプラットフォームのLancersからのPR系メールが目に留まった。

[LancersからのPR]【成人喫煙者限定】プルーム・テック・プラスのモニター参加者募集のご案内 ※この広告は、ランサーズとして喫煙を推奨するものではありません。

プルームテックはそろそろ卒業かな、と思っていて最近は使っていないし、mybluやSTLTHもちょっと違うかな、と感じている今、新しい「VAPEのガジェット」を使える、というのはちょっと魅力かも、と思ってメールを読み進めると、

[Step.1] モニター調査に応募して [Step.2] お手元に届くプルーム・テック・プラスを使用してみて [Step.3] 後日メールで届く計2回のアンケートに回答すれば

謝礼として、モニター品をそのまま無料進呈してもらえる調査になります。

え?本体もらえるの?マヂすか?

即応募(笑)。

応募するとすぐに「お申し込みを受け付けました」という、まぁ自動返信メールらしいメールが届いたので、早速試せるとわくわくしていたのですが。

3日経っても音沙汰ナシ

9月はわりとバタバタとしていて実際には1週間くらい経っていたのだと思うんですが、まぁなんの音沙汰もないわけです。で、まずはキャンペーンサイトに行ってみると、「キャンペーン応募期日:9月末まで」「商品の発送はキャンペーン終了後2~3週間後を予定しております」、と書いてある。なんだ、キャンペーン応募したらすぐに届くわけじゃないのね、とメールをいったんアーカイブ、10月2週目くらいにもう一度受信トレイに戻すように設定*2

そしてすっかり忘れてしまいます。いずれ顛末をお話しますが、別のMODを購入しようとして通販を使ってちょっとトラブルに見舞われたりして、無事MODの購入はできたので良しとしますが、ちょっとVAPE関連では面倒が起き、仕事もそこそこ多忙でVAPEの情報をそれほど得ることもなく、10月を迎え、更に仕事が忙しくなってまいりました。

LINEで(宅急便の)通知

10/8、PC関係のパーツ注文を前日にしていたので、注文した品が宅急便*3で翌日に届くよ、というLINEメッセージが。お、届くのね、といったんLINEを閉じたのですが、数時間後、またヤマト運輸のLINEメッセージが。あれ?なんか頼んでたっけ?と思ったら、「Ploom専用カスタマーサービスさまからのお荷物」とある。

何だっけなぁ、と30秒くらい考えて、思い出しました。キャンペーン応募してたのを。到着は10/10予定。

そして、迎えた10/10、仕事をしていると玄関から声が*4。で、届いたのがコレ。

箱を開けてみると、いわゆる「スターターキット」的な感じなので、更に箱を開け進めます。そして入っていたのが本体(セット)とタバコカプセルがなんと6箱も!10月からタバコ製品が値上がりして、カプセル一箱500→550円ですよ。本体が2980円で、カプセル3300円(値上げ前でも3000円)。6000円近いセットを「モニター調査」で「無料進呈」って、随分と大盤振る舞いしてくれるじゃないですか。

と思ったのだけれど、ふと前日に見たニュースを思い出す。

www.itmedia.co.jp

コレは...。まさか新製品が出るんで在庫整理のために????

まぁ、そういう邪推は止めておきましょう。なんにせよタダでいただけるものですから。こんなんいくらあっても困りませんからねぇ。

好きじゃないけど開封の儀

一応本体セットだけは「開封の儀」をしておきます。

今回は特に何かを指定して購入したわけではないので、本体の色などについてもよく見る黒いのが来るんだろうなぁ、と思っていたのですが、箱の本体画像はなんかムラサキっぽい。確かに開けて本体を見ても濃いめのムラサキ。箱をよく見たら「URBAN DEEP VIOLET」と書いてある。まぁ濃いめのムラサキです。

同梱品。バッテリー本体はよくわかる。で、カートリッジ/カプセルを仕込む吸い口部分を組み合わせるのね。あとは充電器とUSBケーブルはMicroUSB。JTさんの「好きじゃないところ」は、この充電器(アダプタ)を『専用』としているところ。電圧や電流などの違いがあるらしく、その辺の一般的に流通しているモノでは充電ができなかったり、最悪使えなくなってしまったりしてしまうこと*5ユーザビリティという点ではイケてない。旅行とかに行ったときに何個もアダプタ持ち歩くのはちょっとね、と思うのでこういうのは(ユーザに)優しくないなぁ、と思います。

とりあえず充電します。充電が終われば使えるのだけれど、VAPE(のMOD)に慣れていると、意外と「まず充電してから」というのが、え?と思ってしまうんです。最近のAIO型MODであったりPOD型/スティック型MODは販売時にフル充電された状態で売られていることが多かったりします。VAPEと違って、カプセルに消費回数が設定されていたり、その回数に合わせて本体側で何らかの機能が発動したりと(いわゆるパフカウンター用のLED点滅)、最初からフル充電で使ってもらわないと都合が悪い、という理由もあって完全放電された状態で販売していると思うのですが*6、コンビニで本体とカプセル買ってすぐに吸えるようになっていた方が俺としてはうれしいんだけどなぁ...*7

続きは...

さて、充電が終わったら次はカプセルをセットして実際に吸ってみる、というレビューですが、これは次週以降にしましょう。とりあえず1種類ずつ試してみて、更に、これは俺の個人的な趣味レベルですが、どこまでカスタマイズができるのか、についても考えながら検証してみたいと思っています。特に無印ではできた「リキチャ」が、そもそも構造が違うプラスでは可能なのかどうか、いろんな視点から分析して、使い倒していこうと思っています。乞うご期待。

*1:と言っても個人で仕事をしているのでメアドは一つしかないんですが...。

*2:Gmailスヌーズ機能を使います。

*3:あえて「宅急便」と書いています。そうです。ヤマト運輸からのお届けです。

*4:仕事部屋からドアホンが聞こえないんです。馴染みの宅配業者さんには「玄関の真上の部屋で仕事してるんでドアホンならして出なかったら一声かけてください」とお願いをしています。これをお願いしても絶対にやってくれない某業者さん。何とかしてほしい...。

*5:以前コレでプルームテック(無印)のバッテリー交換をしたことがあります。

*6:他にも電池の劣化や輸送時の事故防止などいろいろとあるんでしょうが...。

*7:そういえばmybluはどうだったかな、と記憶をたどっていますが、確か買ってから充電しないと使えなかったはずです。

STLTHのその後

以前「所有ブツ」ということで紹介をしてみたわけですが。

使っていくべきか、それとも「使えなかった」と捨ててしまうべきか、と悩むところだったりするのですが、 とりあえずやってみたいことがいくつかあるのでそれが終わってから考えたいと思います。

と、後を濁す感じの書き方で終わってしまっていました。実際に「やってみたいこと」は何だったかと言うと、

一つは前述のように「ニコチン入りのポッド」を海外から取り寄せて使ってみること、 もう一つはリキッドの入れ替えをしてこれに合うリキッドが見つけること、

だったわけです。ただ、ニコチン入りのポッドは入手が困難っぽい、というか売っているところを見つけることができませんでした。アメリカではJUULがメジャーですし、そもそもそのJUULを含むPOD型(スティック型)VAPEのニコチン入りのポッドも入手はそれなりに難しいようで、探してみてはいたのですがJUUL用のニコチンポッドくらいしか見つかりません*1

本題:「試してみた」

PODが手に入らないなら自分でやるしかないです。リキッドを入れ替えてみます。入れ替え方は前回の投稿でも動画を紹介していますが、同じ動画を貼っておきます。俺の動画じゃないけどいいよね。

www.youtube.com

問題は、入れ替えるのはどのリキッドがいいのか、という話。

その前にまずはVAPEとしてのスペックを整理しておくと、

* PODのコイル抵抗値(実測値):2.35Ω * バッテリー(推測値):3.7V(一般的なリチウムイオン電池の容量と推測) * 出力(いわゆる「ワット数」: 上記からの算出):*2  3.7 * 3.7 / 2.35 = 5.825W

2.35Ω、5.8ワットで、ということになると、家にあるリキッドで高抵抗セッティングでうまそうなリキッドで思い浮かぶのは以前ご紹介したシラフシラズ。

racchie-vapefun.hatenablog.jp

とはいえ、抵抗値が高すぎて、リキュール系の香りよりはナッツやバニラ系の香りが強めに出るだろうとは思っていたのですが、ここにほんの少しだけ、「秘蔵の」ニコリキを1滴混ぜてみます。これでニコリキ入りのPODが完成。

余談:ポッドの蓋を閉めた後

動画では「これでもう漏れの心配もねぇぜベイベー」とか言ってないはずですが、まぁ簡単に入れ替えはできるものの、一度やってみるとその後のリキッド漏れは酷いですし、漏れを防ぐ方法を考えてみました。

たまたま手元にあった「マステ(マスキングテープ)」をポッドの周囲に1周巻きつけてみました。キモは『1周』。重ならないように、またできるだけフタの黒いところとタンクの透明部分の両方にかかるように、そしてもし(俺のように)蓋のツメ部分のタンク部分を少し壊しちゃっていたりしたらそのあたりもカバーできるように、とにかく、「タンクとフタの接合部からの漏れは限りなく0になるように」を心がけてマステを巻きつけます。ちなみに2周以上巻くと本体にPODが入らなくなります。

これで漏れは「劇的に収まります」。が、ゼロにはなりません。もしよろしければお試しください。

「ニコリキ」のお味は?

実はmybluのサイトで、VAPEの「吸いごたえ」についての説明があるんです。

www.blu.com

喫煙者がたばこの評価をするときによく聞くのが「キック感」という言葉です。 キック感は紙巻きタバコを吸ったときに喉に生じる刺激から得られる感覚で、 たばこを吸ったという満足感の指標でもあります。 吸いごたえやスロートキックと表現する人もいます。

このキック感を生みだしているのは主に「ニコチン」です。

煙/蒸気を吸い込んだ時にのどの周辺に感じる刺激、いがらっぽさ、とでも言うのか、そういった刺激感、ですかね。これをタバコテイストのあるシラフシラズで試せば、もしかすると葉巻やパイプにも似た刺激感を口の中で味わえるのでは?と思ったわけです。

......。

...パイプとかに近いけど、もう少しマイルドな感じ。でも、味が一気に引き締まる。ニコリキの量はそれほど入れていないので、「ヤニクラ」までは起こらないけれど*3、まず口の中に煙を溜めた時点で、じわじわと口内の粘膜に染み込んでいく「ナニモノカ」の感覚が。もっとニコチンの量を増やせばチリチリとした染み込んでいく感触が味わえそう。そして、タバコや葉巻・パイプと違うのは、タールのねっとりとした、それでいてとがった、いがらっぽさ、というよりは灰の味、とでも言うかそういう刺激がないこと。VAPEでもドライヒットをした時に感じるあの苦みです。アレはない。

MTLデバイスの楽しみ方はまさにコレ

MTLというところもパイプに近いかな。口の中で少し煙を燻(くゆ)らせてから、そのまま肺に入れるもよし、気化したリキッドの香りを楽しむべく、鼻で口内の煙を吸うもよし。

紙巻きたばこでも、葉巻のようにゆっくりと時間をかけて吸う方が実は美味しいんだけど*4、葉巻の吸い方と同じように、「まずはゆっくりと煙を作って口に溜め」、「口の中で煙の味を感じながら薫らせて」、という吸い方はMTL系のデバイスの方がやりやすいわけですよ。その吸い方でニコチンのキックが入ってくるとこれまたタマリマセン...、という感じ。

単体で吸っているとちょっとリキッド選択が「コレジャナイ」感があるのだけれど、リキッドが悪いわけではなくてデバイスとの相性の問題なので。それでもナッツ+クリーム系のリキッド、と考えればコーヒーとの相性は抜群なので、コーヒーを飲みながらちょっと一息、というシチュエーションであればむしろこのリキッドとデバイスのセッティングはイイ感じだったりする。

STLTHは(あくまでも俺個人的に)アリかナシか

mybluを(壊して)手放した時にも思ったことだけれども、「タバコ」の代替品を探す時に、やっぱり必要なのは「タバコ」を喫煙するときに感じられる刺激と同じものをどこまで得られるか、だと思うんです。先に挙げたmybluの「吸いごたえ」についての考察はまさに的を射ていて、紙巻きたばこからVAPEに切り替える人たちが脱落していくのはいわゆる「キック」の刺激が足りないから。

mybluもそうだったしSTLTHもそうだったけれど、日本国内における薬機法の制限がある以上、ニコチン入りのPODは売れない。でもそれじゃキックが足りない、となればメンソールを強くするしかないんだよね。でも、メンソールで感じる刺激とニコリキで感じる刺激は違う。それは今回「やってみたい」ことをやってみて実感したこと。

でも、やってみて思ったのは、仮にSTLTHを使い続けるとしても、ニコチン入りのPODが手に入らないのであれば、楽しみはたぶん半減、いや、もっと少なくなるんじゃないかな。10分の1くらいとか。MTLで、というならPASITOもあるんでそれで充分だろうし*5、PODのメンテナンスもあっちの方が楽ですしね。

そうなるとSTLTHは手放したほうがよさそうですね。本体の電池がリキッドまみれなので廃棄処分になっちゃいますが。ちょっと残念...。

*1:余談ですが、JUULはアメリカで人気ですが、STLTHはお隣のカナダでそこそこ人気があるらしいですよ。

*2:W = v * v / r

*3:ちなみに「ヤニクラ」、タバコを久しぶり初めてだったりで吸った時に目まいが起きる現象です。タバコの場合は他にも要因があると思いますが、紙巻きたばこではないニコチン入りのリキッド吸引で「ヤニクラ」が起こる原因は、ニコチンを摂取することによる血管収縮が起き、一時的に血流が抑制されるからです。

*4:いずれ書こうかと思っていたのですが、昔まだ喫煙者だったころに、喫煙所で一緒になった当時勤務していた会社の社長が「あぁ急いで出かけなきゃ」と言いながらセブンスターに火をつけたと思ったらスパスパとふかし始め、30秒くらいで1本を灰にして慌てて喫煙所から出て行ったことを思い出します。喫煙所内の匂いの酷かったことと言ったら...。セッタも10分くらいかけてゆっくりと吸うと美味いんですけどねぇ...。

*5:と言ってもPASITOは完全にエアフローを閉じてもギリDLで吸えます(笑)。

所有ブツ紹介:その7 PloomTECH

VAPEなのか、という議論はありそうですが*1、一応持っていて使っているものではあるので紹介だけはしておきます。

有名なのでいろんな紹介は省きますが

他のVAPE製品に比べれば圧倒的に知名度があるので、詳しい情報はまぁ公式サイトでも見てくださいな。

【プルーム エス 2.0が新登場】Ploom(プルーム)ブランドサイト

持ち歩きにはとても便利で、レザー製のペンケースに予備バッテリー1本(バッテリーは使いまわしてます)とカプセル、『リキチャ』がいつでもできるように予備のリキッド(KAMIKAZE E-JUICEの零式)と100均で買ったかぎ針を入れていて、更に旅行などの外出が長引く際にはリキッドの予備と充電器一式を持ち出すようにしています。

カプセルの交換はあまりシビアにしていないです。というよりは100回は余裕で吸っているんじゃないでしょうか。一応PloomTECHのパフ回数アラート(青色点滅)が50回くらいで出るわけでもなさそうで、しかも煙の濃さはリキチャで調整してしまうのでもう訳が分からないし、そもそもニコチンがなくても吸っていられるわけで*2、むしろ「ちょっとニコチン入れて気分をアゲようか」という時に思い出したようにカプセルを取り換えるような感じです*3

VAPEとしてのスペックを考えてみる

バッテリーを含む本体部分と、タバコとして販売されているパッケージに含まれるカートリッジをそれぞれMODとアトマイザーという扱いでVAPEとしての性能で考えてみたいと思います。

MOD(本体)について

MOD(本体)の情報は探してみてもあまり見当たらないのですが、ネット上の各種独自研究などの情報によれば、190mAhのバッテリーを搭載していること、50パフ(=50回の吸引使用)で本体先端の青ランプが点滅すること(点滅中には使用できない)、電池が切れると赤ランプが点滅すること、パフ回数のカウントはトータルの吸引秒数である事(電池残量での5等分ではない事)、電池はリチウムイオン電池であることなど、大変興味深い内容が出てきました。

アトマイザー(カートリッジ)について

自分で計測してみようかと思ったんですが、ネットの独自研究によればカートリッジのコイル抵抗値は3.0Ωだそうで、内部の仕組みとしては、カートリッジに対して横置きのシングル(おそらくスペースド)コイルにウィックが中に配置されているスタイルで、更にその外側を別の綿で覆っていて、その綿におそらくJT独自配合であろう*4「リキッド」が入っていて、ちょうどカートリッジの長さの半分強くらいでフタがされているので、リキッドは持ち運び中に漏れ出すこともありません。

インプレッションレビュー

VAPEに比べれば自由度が少ないです。ドローの強さも変えられないし*5、出力も一定です。だから煙量も一定。純正のリキッド、つまりカートリッジに入っているリキッドをそのまま使うとちょっと煙量としては少なめに感じるかもしれません。配合の問題ですよね。市販のリキッドを入れて吸うと煙量が格段に上がります。

ドローは重いです。DTLではなくMTLのほうがしっくりくる吸い口ですよね。MTLで口の中に煙を入れて*6、適宜吐き出せばよろしい。

一般的なVAPEのMODみたいにボタンを押さなくても吸引すれば煙が出てくれるというのは便利でいいですよね。スティック型のポッド(i.e. JUUL、bluなど)に採用されている機構ですが、手軽さの面や可動部を減らすことでメンテナンス性をよくするという面で考えればこういう仕組みになるのかな、とは思います。その代わり、細かいメンテナンスができないというトレードオフにはなるわけで、例えばバッテリーの取り換えができるわけではないので、何らかの理由でバッテリーが使えなくなってしまった場合は本体ごと交換をすることになります(先端のLEDやカートリッジとの接続部分の破損も同様)。独自研究をされている『先人』たちがいろいろと挑戦をしていましたが、本体に関しては人の手を入れる余地は全くなさそうです。

カートリッジに関しては、俺もやってる『リキチャ』ができますが、これもリキッド量を間違えると液漏れにつながり、液漏れが本体の破損につながるので、「ほどほど」を目安にリキチャをされるのがよろしいかと思います*7。前述の通り、リキッド自体の味はかなり美味しい部類なんですが、基本的にカプセルと合わせて使うので、メンソール系はメンソールオンリー、非メンソールは無味無臭のリキッドです。リキチャもそれに準じて入れるのがおススメです*8

卒業しようと思ってます

2019年中は持ち歩き用として使っていましたが、2020年に入ってからの社会情勢の変化*9により、「タバコを吸う」という行為自体をあまり外で行うことが少なくなりました。もちろん俺が、ではなく周囲の人たちが、ですよ*10。そうなってくると、あまりタバコ/VAPEの持ち歩きってしなくてもよくなるわけです。

喫煙所の閉鎖/縮小という話で言えば、会社なんかでよくある「喫煙所トーク」。これも行為としてあまり好ましくないわけですよ。仮に喫煙所に感染者がいたとしたら途端に自分が濃厚接触者になってしまうわけですから。だとしたらタバコをさっさと吸って喫煙所を退出したいわけで、今まで仕事でお客様のところに訪問してちょっと喫煙所で無駄話、みたいなことをやってコミュニケーションをとっていたりもしたのですが、時節柄そういうのもできなくなるのだろうな、とは思います*11

もう一つの理由は、バッテリーの持ちの問題。もともと普段からバッテリーを2本持ち歩き、1本は予備、もう1本を使って電池が切れたら予備バッテリーをそのまま使い続ける(電池切れの方は当然あとでフル充電して予備として持ち歩く)、という使い方で、できるだけバッテリーを温存させるような使い方をしていましたが、それでも最近はカプセル5個分持たないような気がしてきました。一つはかなり古いバッテリー(2年前くらいのモノかな?)ですが、感覚的に、ですがだいたいカプセル3本くらい吸ったあたりで電池切れになるような印象です*12。そうなってくると、そろそろ電池自体が寿命かな、と思うわけです。

買い足してもいいかな、とは思っていますし、まだ使ったことのないPloomTECH+(プラス)に買い替えるのもアリ、とも、店舗などで見ると一瞬は思うのですが、それよりもVAPE、特にデッキを組むタイプのRDAで吸う方が面白いかな、とも思ってしまうので、バッテリーが完全に沈黙したらたぶんPloomTECHは止めるんだろうな*13

*1:通常は「低温式加熱タバコ」ジャンルに属するタバコ製品ですが...。

*2:ニコチンが抜けたカプセルを吸うとかカプセル抜きで吸えばVAPEと同じ仕組みですからね。

*3:ニコチンの摂取によって興奮作用が働きます。結構タバコの害毒についてニコチンが悪いみたいな論評が多いですが、アレはニコチンを含むタバコの煙全体が悪なんでニコチン単体の薬理だけを考えれば必ずしも害であるとは言えないと思うんですよねぇ。ここで論じる事じゃないけれど、タバコの煙にはニコチン以外にもタールであったり一酸化炭素アンモニアなども含まれていて、特にタールは肺に付着するとか、一酸化炭素アンモニアのガス自体は中毒症状を起こすんで、こういうのが直接的な身体的被害をもたらすわけですよ。ニコチンはどうかと言えば依存性があるんで、他の有毒ガスを吸い続けるように精神的に仕向けてしまうことになってしまうわけです。まぁ、タバコが悪い、と一言で言えば簡単だし考えることもないしね。

*4:最近のカートリッジは出た当時に比べたら俄然おいしい気はしますけどね。普段メンソールしか吸わないのでアレですが、メンソールの効きは明らかに強くなりました。

*5:本体とカートリッジのスキマにあるエアインテイクホールを塞げば多少ドローが重くなりますが...。

*6:その後肺に煙を入れるかどうかはどちらでもいいと思います。ニコチンは口腔粘膜からも吸収されるので、口の中で煙を泳がせておいてもニコチンは体内に取り込まれます。葉巻とかパイプとかの理屈と一緒ね。

*7:リキチャのやりすぎでbluの本体を壊した経験がございます。コレそのうち記事にします。

*8:というか、味付きは不向きです。VAPEの仕組みから考えれば、コイルのガンクはPG/VGではなく香料や甘味料、いわゆるリキッド内の不純物の異常燃焼で発生するので、コイルやウィックの交換ができないタイプのカートリッジに味付きを入れるとコイルを焦がしてしまい、使えなくなってしまう可能性が非常に高くなります。一度だけやったことがあって痛い目を見てます...。

*9:改正健康増進法施行による喫煙エリアの急激な縮小に加え、コロナ禍による、3密防止や喫煙によるコロナ重症化リスク軽減などによる喫煙所の閉鎖や縮小が起こりました。

*10:だって俺は禁煙してますもん。PloomTECHを吸っているし必要とあればニコリキを使うのでこれを「禁煙」というのか、という議論はあると思いますが。

*11:喫煙所の中でもソーシャルディスタンスを守っていたりするのでコミュニケーションツールとしてのタバコはより使いにくくなっているように思いますよ。

*12:カプセルを入れ替えずに吸っているので正確にはわからないですが、パフアラート点滅の3回目より前にバッテリーが切れているような感じです。

*13:加熱式タバコには基本的に興味ないのでそっちには行かないです。誰か持ってて吸わせてくれるというなら一服くらいはするかもしれませんが。

所有ブツ紹介:その6 KAMIKAZE E-JUICE 零式

電子タバコ KAMIKAZE 零式 15ml

電子タバコ KAMIKAZE 零式 15ml

  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

リキッド紹介です。このリキッドはVAPEを始めた時からずっと買い続けています。在庫を切らすことが唯一ないリキッドです。禁煙してからしばらくしてPloomTECHも使い始めたのですが*1、リキッドチャージ用にはもっぱらコレでした。そろそろPloomTECHから卒業しそうな感じですが...。

メンソール感の好みの問題

KAMIKAZEシリーズはそれこそたくさんのリキッドが出ていますが、メンソールは3種類。一つは普通のメンソールですが、もう一つ、スーパーハードメンソールという製品があって、ガツンと来るらしいですが今手元にないのでどんな感じかわかりません。

電子タバコ KAMIKAZE スーパーハードメンソール 15ml

電子タバコ KAMIKAZE スーパーハードメンソール 15ml

  • 発売日: 2017/07/31
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

零式は実はメンソール+柑橘系のラストノートというちょっと変わったメンソールで、強さはスーパーハードと同じですが、その後の抜けが(おそらく)スーパーハードメンソールは「スッ」と抜けるのだと思うのですが、零式は抜けに雑味が入る、というか、余韻を感じるような抜け感があります。柑橘系のノートが入っているので、柑橘の苦みが後味として引き継がれているわけです。

Baron RDAの(所有ブツ紹介)レビューの際に、同じKAMIKAZEブランドのジントニックとのミックスで試していますが、そもそも零式のみでは吸えないほどメンソールが強いのでジントニックを少し追加してメンソール感を薄めていたわけです。で、ジントニックは柑橘寄りな味ですから、零式とのマッチングもいい、ということなんでしょうか。

電子タバコリキッド KAMIKAZE E-JUICE ジントニック 15ml

電子タバコリキッド KAMIKAZE E-JUICE ジントニック 15ml

  • 発売日: 2017/07/31
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

のどに残る清涼感

強メンソールタイプだからでしょう。DLで吸うとのどにメンソールの爽快感が残ります。零式のみで吸おうとするとむせます。ただし、PloomTECHのリキッド追加で吸う場合はリキッドを数滴(切れたかな、と思ってからだいたい5~6滴)たらすくらいで使っていますがむせることもなくメンソール感が復活する感じです。

ニコリキも持っているのですが、それほどニコチンが欲しいと身体が欲しているわけでもなく、PloomTECHに至っては同じカプセルを着けたまま250パフは余裕で吸っていたりします。リキチャをしてしまうことと、そのメンソール感で吸っている感覚としては満足できるような身体になっているのでしょう。だから、ニコリキと零式でメンソールニコリキを作るのは面白そうではあるんですが、自分自身の内部での需要がないので現在はそのまま吸っている感じですね。

純国産のリキッドメーカー

あまり国産であるかどうかにこだわりがないので、この謳い文句にはあまり反応できませんが、日本人好みの味/香りなんだろうな、とは思います。特に零式はメンソールの純粋なモノではなく、後味を引かせるためにわざわざ不純物を入れているわけで、味や香りに対するこだわり(商品開発能力)にはとても共感ができます。

同じ国産のBI-SOのリキッドを最近は好んで吸っていて、ちょっと最近はご無沙汰なんですが、ガツンとくる感じを欲するようになったらまた戻ってくる気がします。

*1:PloomTECHを使い始めた経緯は、以前ヨメに買ってプレゼントしたヤツをそのままおさがりで使うことにしたというのが理由です。VAPEも結局放置しているらしい。本人曰く「どこかにしまってある」らしいけれど...。

所有ブツ紹介:その5 STLTH

スティック型PODとはあまり相性がよろしくないようで、これも買ってはみたけれどあまり使わないままその辺に放置していました。で、レビューでも書こうかと思って「発掘」してみたのですが、使ってみると新しい発見もあったりして、常用するかどうかは別にして、思っていたよりもいい感じのデバイスだったのだな、と感じた次第です。

ファーストインプレッション

スティック型のVAPEって、mybluを買った時もそう思ったんだけど、ちょっとタバコより大きめの箱に入っていて、取り出してセットアップすればすぐに使える(充電済)というのがいいですよね。で、オマケで同梱されているポッドの味がまた絶妙に万人受けするところを狙ってくるんだね。ちょっと強めのメンソール。

racchie-vapefun.hatenablog.jp

mybluは確か思ったほどドローが重くなくて、ギリギリDLでイケるくらいのドロー(いわゆる"Restricted Direct Lung(RDL)")だったと記憶をしているのだけれど、STLTHは完全にMTL。普段スカスカめのDLで吸っている俺としてはドローが重すぎ。とは言っても久しぶりの「タバコ吸い」はちょっと新鮮と言うか、よりメンソールが効いているリキッドで吸えば口の中がスッキリするだろうなぁ、と。

そして、普段使っているVAPE(MOD)との決定的な違いが、「ボタンを押さなくても、吸い込むだけで煙が出てくる」こと。この手のデバイスでは当たり前な機能なんだけど、MODに慣れているとボタンを押すというワンアクションがなくても吸えるというのはなんとなくうれしい。

吸ってみると...

吸ってみると、ポッドのコイルのあたりが「コポコポ」と結構いい音が出ていて、しっかりと煙を作っている感じ。口に貯めた煙を吐き出してみると、かなり濃い目の煙。煙量も多く、視覚的な「吸ってる」感はある。

リキッドの味については、当初購入したスターターキットについているポッドの中身を入れ替えて手元にあったいろんなリキッドを混ぜていて、味的には失敗してしまったのであまり良く分からないのだけれど、繊細な味のリキッドは入れても美味しくないかな、という気はしている。

誤解を恐れずに言えば、国産の「ほのかに〇〇が香る」系のリキッドはそれが雑味になってしまうと言えばいいでしょうか。BI-SOの柚子メンソールとか、たぶん合わないと思うんですよね。逆に、外国産の「いろんなテイストあります香料バカスカ入れてます」みたいな方が味がわかりやすいのではないかな、と。レビューした中で言えばElysianのApolloとかは確実に『完熟パイナップル!』と感じられるはず。

自分でリフィルするよりは...

ただ、正直思うのは、自分でリキッドを詰め直すよりはプリメイドの市販品ポッドを買った方が美味しいんだろうな。問題なのは、好みの味に出会える確率が低いということなんだけど、こればっかりは普通にVAPEを趣味にしている人たちにしてみたら「永遠の課題」なんでねぇ...。

もう一つ市販ポッドに関して言えば、デバイスの特性、というところもあるのだけれど、このデバイスはむしろ、『ニコチン摂取装置』的なイメージがあるんですよね。日本国内ではたばこメーカーが販売をしていないポッドシステムにはニコチンを含むことができないわけだけれども、MTLで蒸気*1を口に含んで、肺に入れるかどうかは別にしても、その蒸気にニコチンが含まれていれば口腔内でニコチンが吸収されるので、禁煙グッズ的な使い方としてMTLなポッドデバイスは使える気はしているのですよね。

メンソールの強く効いたニコチン入りのポッドでもあれば、とりあえず(紙巻き)タバコの代用にはなるんではないのかな、と思うんです。フレーバーも、というのであればそれこそタバコ味のポッドを海外から取り寄せたらいいんではないかな、と思うし、個人的にも(まぁ禁煙はしているのだけれど)そういう用途で試してみたいかな、とは思っていたりします。

リフィルは簡単だったけど...

でもまぁポッドを都度都度買って、と言ってもなかなか売っているところも少ないし、海外通販なんて頼んでもこのご時世だからいつ来るかわからないし、それなりに値段も張るし、と思うと結局自分でリフィルするしかないんですが、思ったよりリフィルは簡単にできました。動画を参考にすればまぁ問題ないというか。

www.youtube.com

なんですが、やっぱり一度ポッドの「フタ」を開けてしまうとそこがリキッドの漏れの原因になって、無駄にリキッド漏れが発生することになるんです。特にリキッドは本体に近い方から入れることになるので、それだけリキッド漏れが本体に与える影響も大きくなるはずです。

実際にリキッドをリフィルした状態でしばらく放置してあったため、今現在本体側にリキッドが漏れ出してしまっている状態です。本体を開けることはできないので、とりあえずポッドを外してポッド接続側から充電ポートを塞いだ状態で息を吹き込み、LEDランプの隙間からリキッドが漏れ出てくることを確認し、しばらくその状態で吹き込んでリキッドが滲み出てこないようにまではしていますが、結局回路にリキッドが付着している状態ではあるのであまりこのまま使い続けることも難しいかな、と思っています。

この手のデバイスはねぇ...

一応本業でマーケオタクを自称していて、スティック型のVAPEに関してはちょっと今後も流行らないかなぁ、という印象を実は持っていたりします。いろいろ種類も出ているし、海外ではそれなりに流行っているし、なんなら社会問題にすらなっているわけだけれども、と思う方は多いと思うのですが、少なくとも日本国内では、という話ですよ。

『紙巻きたばこからの切り替え』という観点で考えると、どうしてもスティック型VAPEには分が悪いことが多すぎるんですわ。

「加熱式タバコ」が強い

加熱式タバコ、と言ってもiQOS一強ですけどね。

iQOSが日本国内で爆発的に売れた要因の一つに、「アメトーーク!」での紹介(タバコ事情を紹介する、いわゆる「iQOS芸人」の回)があったと言われています。番組がステマであったかどうかはわかりませんが、深夜番組とはいえ最近ではテレビ業界でタブー視されているタバコについて紹介をしていたこと、また新しいガジェットとして紹介されたことで人気に火が付いた、と言われています。

toyokeizai.net

ニコチンが含まれない

先にも述べていますが、日本国内では薬機法(旧薬事法)の制限で、ニコチン入りリキッドの販売ができず、したがってスティック型VAPEのポッドもニコチン入りのものは販売することができないわけです。好事家はともかく、一般消費者にとっては「買えない」ということは一般的ではないということを示しているわけで、手に取る可能性自体も少なくなっていくわけです。

mybluの扱いを見ているとたぶんこのあたりの「感覚」がわかると思うのですが、確かに「たばこに代わるデバイス」としての存在感があるけれど、やっぱりタバコとは機能も「効能も」違うし、だったら普通の紙巻きたばこ吸うかな、と思えてしまう程度の扱いでしかないわけです。

www.blu.com

紙巻きタバコの代替品としてはニコチンが含まれない以上なりえないわけですよ。だって前述のように「加熱式タバコ」が代替品として存在するし、ポピュラーですからね。今はいつでもどこでも手に入りますから。

街中で吸えない

2020年になって急に「喫煙」事情が厳しくなりました。数年前から改正健康増進法によってタバコの吸える場所が徐々に少なくなっていきましたが、2020年4月から、飲食店で原則禁煙となりました。これはオリンピックを見据えた受動喫煙防止の動きと言われています。

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ただ、飲食店などでの喫煙に関しては段階的な禁煙に向かうはずだったのですが、2020年初頭に発生・流行したCOVID-19が喫煙者に悪影響を及ぼすという調査結果があったりしたこともあって*2、屋内外ともにタバコを吸うことのできる場所が一気に少なくなりました。

ここでVAPEの登場、と言いたいところなのですが、「タバコ(とその類似品)を吸う」という行為そのものが屋内外でできなくなってしまったため、手軽に持ち運びができていつでも吸えることがメリット*3のスティック型VAPEでなくてもよくなってしまったわけです。タバコを吸える場所が自宅だけになってしまうのであれば、タバコの代替品としてわざわざスティック型にする必要はなく、普通のテクニカルMODに使い捨てのアトマイザーかなんかでもいいわけで、スティック型のメリットを享受することができなくなってしまったわけです*4

今後どうしましょうね

使っていくべきか、それとも「使えなかった」と捨ててしまうべきか、と悩むところだったりするのですが、とりあえずやってみたいことがいくつかあるのでそれが終わってから考えたいと思います。やってみたいこと、一つは前述のように「ニコチン入りのポッド」を海外から取り寄せて使ってみること、もう一つはリキッドの入れ替えをしてこれに合うリキッドが見つけること、でしょうか。それでイケてないとなればもう捨てるしか...。

*1:あえてここでは「煙」と書かずに、科学的に正しい「グリセリン等を熱して気化させた蒸気」という言い方にしています。

*2:ヘビースモーカーであった志村けん氏のコロナ感染→肺炎による死去も影響を与えたのではないかと思いますが。

*3:つまり紙巻きたばこの手軽さと同等であることを意味します。

*4:海外事情に詳しいわけではないのですが、欧米ではスティック型VAPEは、特にリキッドで規制がかかったりしています。これは本来喫煙年齢に達していない若年層がスティック型VAPEを購入し吸うこと、更には違法薬物を含んだリキッドを吸うことができてしまい、それが死亡事故につながるなどの社会問題になったから、と理解をしています。また、大都市はともかく、田舎の方の街などではまだタバコなどの規制は厳しくなく、普通に街中を歩きながらタバコが吸えると思われるので、スティック型VAPEも「小道具」としての役割を果たせるのではないかな、と思うのですが。