月イチ日曜版:【危険:マネ厳禁】VAPE用バッテリーをジャンクPCのバッテリーから取り出してみた
趣味はVAPE、というほど最近はドハマりしていないですが、本業がIT系のエンジニアでございます。プログラムを書くのが生業なんですが、昨今はIoT(Internet of Things:モノのインターネット)という動きもあってハード系のプロトタイプを作ったりすることもあったりして、いわゆる「電子工作」みたいな事をしたりするんです。
その仕事ブログでは書けない技術ネタ、というヤツが結構あるんです。VAPE的な話なので、仕事における技術とはあまり関係がないことが多く、いままでずっと寝かしてきたネタがあったりします。ちょっと今回はそんな「禁断の技術ネタ」をご紹介しようかと思います。普段はもとのブログがマイクロブログだったことから文字数を少なめにお送りしていますが、今回は文字多めの読み物系でございます。お時間少々頂戴いたしますよ。
皆さんはどこでバッテリーを入手してるんでしょうね
俺はハードについてはショップで買う確率が低くて、情報を聞き出してあとはネットで買う、とか、ショップ泣かせな消費者なんですが、VAPERの皆さんはやっぱりショップでバッテリー買ってるんでしょうかね。それともやっぱりネットの方が安いしバルクで売ってるからAmazonですかね。
旧ブログでも今のブログでも、写真にたまに見切れている我が家のバッテリー。青いヤツです。コレ。
コレ、タイトルにもある通り、ジャンクPCから取り出したバッテリーなんですわ。ジャンクと言っても、家に転がっていた昔の「ネットブック」というヤツ。ASUSのeeePC(901)という、一時期よく見たヤツです。
理由は忘れたんですが、とにかく小さいノートPCが必要になってとりあえず買ったんです。その後タイミングを逸して売り飛ばすこともできず、かと言って低性能なマシンでも使えるOSとかいう触れ込みのLinuxやChromiumなんかを入れても重くて使えない、というのでずっと家に置きっぱなしになっていたんですよね。で、ある時仕事でIoTがらみのちょっとしたプロトタイプを作ろうとしてパーツが欲しかったんで、せっかくだから使ってないマシンもある事だしそこからバラシて使おうか、と分解してしまったんですよね。確かディスプレイの再利用だったはず。
そうなるとeeePCの「残骸」はパーツにしか見えなくなるわけですが、そこでVAPEが登場したわけです。バッテリー1本(正規品)普通に買ったらだいたい1,500円とかするわけですよ。もちろん最初は1本買ったんですが。
ふとeeePCの残骸に目をやると、処分に困っているバッテリーパックが。ネットでよくよく調べてみると、ノートPCのバッテリーの一部はVAPEのMODで多く使われている18650サイズのバッテリーで構成されていて*1、eeePCのバッテリーもどうやらそうだ、という情報にたどり着いたんで、じゃ早速バラシちゃおうぜ、とばらした結果がコレなんです。
前段の説明がわからなかった人はここから先は読んじゃダメよ
入っていたのは18650規格の電池が6本。直列2本x3並列。バッテリーパックの記載には7.3Vとあったので、その辺で売っている18650バッテリーと同電圧(3.7V程度)であることがわかります。電極は薄い金属片が溶接されているだけなので、とりあえず引剥し、あとで溶接部を削り取りました。
もともと電池に異常がないことがわかっているジャンクバッテリーパックだったので、電池は全部生きており、おそらくフル充電すれば通常通り使えるはずです。さて電池を複数本手に入れたら当然充電器が必要になります。こいつだけは買ったほうがいいのか、それともコレも自作するのか...。
充電器を自作する
技術的な話は少し省きますが、この後に書いてあることも、「書いてある通りにやれば誰でもできる」ということではありません。ある程度の技術知識がないとムリです。とはいえ、私が参考にしたのはYouTubeだったりするのでもしかするとYouTubeどおりにやればできるのかも...。
電池ボックスは必須。
充電するために直接4Vくらいの直流電圧を流すことはできないので、充電器用のチップも用意します。
1本を充電するのであればチップと電池ボックスを直結すればよく、簡易的な充電器を作るならこの2つを半田ごてでつなげればOKです。ここまでは俺も試して実際にやっています。
問題は複数本の充電をどうするか、という点と、チップが「過充電対応しているかどうか」という点。まだまだ考えるべきことも多いので、手が空いたときに少しずつ作業を進めていきたいと思っています。
VAPEと科学の知識について
日曜版ではこの手の科学知識を紹介していこうかと思っているのですが、俺がVAPEにハマった理由の一つは、この「科学の知識」を実践することができるという点だったりします。わかりやすい例として、コイルの抵抗値とワット数とかの関連性は中学理科で習う知識です*2。しかし、科学で解決できるのかもしれないけれどわからないのは、コイルのワット数とかとリキッドの味の良し悪しの関連性とか。こういうのを数値化しながら研究していくのが面白いんだろうな、と思うんですよね。
あくまでも趣味、とは思うのですが、趣味だからこそ突き詰めたいわけで、そのために本業で培った技術や知識を惜しみなく費やすことが趣味を楽しむ一つの方法なんではないかな、とも思ったりしています。