あるおっさんがVAPEにハマった話をまとめてみた(Hatena版)

40歳代後半になってからVAPE(電子タバコ)にハマりかけたおっさんが書くブログ

リキッド雑感

ちょっと大雑把なテーマですが、俺の考えているリキッド「論」を軽くぶち上げてみたいと思います。

味の好みについて

これは本当に人それぞれで、他人の好みをどうこう言うのは無粋だと思うのだけれど、自分の好みを言えば誰かは分からない他人の好みはどこかで否定されることもあるわけで、できれば心に秘めておきたいとは思うのだけれど。まぁ、こういう考え方あるよね、という程度で軽く流していただけると嬉しいです。

前にも書いたのだけれど、50歳近い「いい年した」オッサンが、いちごキャンディーの匂いをプンプンさせてるとしたら、それはあまり見た目のいいもんじゃないよね、とは思うんです。もちろん、50歳過ぎても見た目が10代という奇跡のオッサンがいたとすればそれもアリなのかもしれないけれど。

ただ、身バレ上等な人間なので、旧ブログでも自分の写真を載せているし、アイコンのイラストも自分を模しているわけで、まぁ、いちごキャンディーが似合うタイプの人間ではなさそうだよな、とは誰もが思ってくれるはず。そして、ギャップに萌えるような感じでもないでしょう。どう?こんなオッサンといちごキャンディーの組み合わせ。

華やかな感じのリキッドは確かに多いのだけれど、俺の中ではアメリカのバブルガムかよ、と思っちゃうんですよね。なんか、ちょっとイキった感じのガキがガムくちゃくちゃさせてる感じで、その香りがトロピカルフルーツとかベリー系で、「オッサンのくせに口はおこちゃまだなぁ」とか悪態をつきたくなる感じ、と言えば理解いただけるでしょうか。

フルーツでも柑橘系とかならなんとなくOK。グレープ系は以前友人(同世代)と議論になったけれど、美味しいかどうかはともかく*1、まぁ「仕方ないかな」という評価。初心者が手を出しやすい味ではあるんですよね。

「タバコ味のリキッド」がイケてない

元喫煙者ですが、実はタバコ味リキッドにはあまり手を出していません。あえてタバコ味があるとすれば、以前紹介した「Shirafu Shirazu」は、一応タバコテイストもある、という謳い文句ではあった気がしますがあまり感じることはないかな*2。もっと、タバコの煙を吸ってるようないがらっぽいテイスト、となると、そもそも味としても美味しくないんですが、香りの中にアンモニア臭が含まれていたりする*3ので、「っぽい」けどNo Thank Youかな。

もう一つ、先ほど例に挙げたShirafu Shirazuもそうなんだけど、タバコ系と言うと必ずバニラノートが乗ってくるんです。これを分かってない人、結構いるんじゃないかな。リキッドを作っている人たちの考えはたぶん、「タバコ=葉巻/パイプ葉」なんじゃないのかな、と思うんですよ。紙巻きたばこではなく。なぜかというと、(昔ながらの)紙巻きたばこの味って、たばこ葉そのもの(を燃焼した)の味なんですよ。あまり香料を使わないで、たばこ葉そのものの味が強く出る*4。そもそも乾燥した植物(の葉)を燃やすと多少アンモニアが発生するんですよね*5。その臭さを軽減するために香料が使われるわけだけれども、 紙巻きよりパイプ葉の方がより多く香料を使っているですよ。実際にパイプ用のシャグ買ったらわかるでしょ?ちょっと湿り気のある葉っぱの匂いを嗅ぐと、タバコの香りより香料の香りの方が強く感じられるはずです。

このバニラ系のノートは抵抗値が少なかろうが高かろうが一定の香りの強さで出てくるんです。そうすると、ある特定の(タバコ系)リキッドにあったセッティングであれば味も出て美味しいし、吐いた煙、これは周囲の人たちが感じる香りになるのだけれど、これもバランスの取れた、まさにリキッドメイカーさんの思った通りの香りになるはずで、そうなると「あ、この人いい香りさせてるな」と思ってもらえるはず。逆に、セッティングがイケてないと自分も美味くないし周りに与える印象もよくないわけです。

本当に個人的な考えで申し訳ないのだけれど、タバコの代替品としてVAPEを吸うならまずはタバコ味からは離れた方がいい、と思います。バブルガムでもいいけれど、別物としてリキッドの味を楽しむ感じ、もし禁煙のためにVAPEを始めるというなら、アメちゃんの味を楽しむようなイメージでいろんなテイストに挑戦して、そのうえでタバコ系に手を出す、というのであればいいけれど、やっぱりタバコ系は上級者向けだと思います。

安いリキッドと高いリキッド

リキッドに関して言えば、「安かろう悪かろう」はないかな、というのが持論です。ドンキホーテにもよく顔を出してリキッド売り場を物色していますが*6、10mlボトルで500~800円くらいのヤツ(KAMIKAZE E-Juice)とか、15mlで1,000円弱のヤツ(BI-SO)とかがメインで、たまに60mlボトルの有名ブランドのモノ(それでも3,000~4,000円とか)が置いてあったりしますが、ちょっと試しに、という感覚で10~15mlのリキッドを買っても十分使えるし、飽きることもなくずっと使い続けられたりします。

VAPEを始めたころから俺が必ず補充しているリキッドはどちらもドンキで買えるヤツです。一つはKAMIKAZEの零式、もう一つはBI-SOのラムコーク。

ラムコークに少し零式を垂らしてあげると、ちょっと気の利いたバーでキンキンに冷えたステンレスのグラスに入れたこれまたキンキンのラムコークを飲んでいる気分になります。

ではショップなんかで売っているミドル~ハイエンドなリキッドはどうなのか、というと、これが美味くないわけがない。なのでどちらかというとご褒美系ですよね。もちろん、自分に合ったのがこれしかない、と思えばずっとリピってもいいとは思いますよ。うちのヨメ、一時期VAPEにハマってた時はコレしか買ってなかったですし。

Fat PandaのCOFFEE TIME Roasted Hazelnut

CBDについて

最近流行ってるらしいCBDリキッドについては、俺の中では眉唾ですね。国内でTHC(いわゆる大麻の成分:ぼやかして書いてみた(笑))含有商品の販売は当然できないわけで、CBDリキッドについても当然THC成分は入ってないわけです。では何が入ってんの?ということなんですが、大麻を含む麻類の植物に含まれる成分で、THCみたいに「キマる」ことのない健全な物質なんだそうで。で、それが何らかの薬効があるとか言う話で*7、国内では特にVAPEによる吸引を中心に流行っているのではないかな、と思うわけですが。

一度(というか使い捨てを1本)買って使ってみたのですが、俺は効果をあまり感じられず、逆にヨメは多少効果を感じられたと言っていて、もしかしてマインドセットで効果が変わってくる*8

総括

最初の言葉に戻るんですが、結局のところ個人の好みなんで、自分が好きなのを吸ってたらいいんじゃないの?と思います。迷惑をかけなければ別になんだっていいじゃないですかね。

*1:正直言えばグレープ系は美味しいですよね。メンソールと混ぜるとスッキリします。かと言って自分から買ってまで吸おうとはいまだに思えないんだよなぁ...。

*2:バージニアブレンドのパイプたばこ葉がブレンド」されているらしいですが、バニラ系ノートがたばこっぽさを和らげている気はしますよね。特にパイプ葉はバニラ系の香りを付けていることが多いんで、タバコというよりはパイプの煙っぽいノートというニュアンス何ではないのかな、と推測をしております。

*3:もちろんアンモニアが含まれているわけではなくそういう香料なんでしょうね。

*4:もちろん香料が効いた紙巻きたばこもあるよ。PeaceとかCherryとか(昔の)わかばもそう。セブンスターも香料の味があるし、キャスターなんかはそれこそバニラ香料を使ってる。

*5:生物に含まれる窒素化合物が不完全燃焼することで生まれるんだったかなぁ。覚えてねぇや。

*6:近所のドンキのリキッドが補充されなくなっている気がします。スターターキットも在庫一掃セールみたいな感じで安売りを始めていますし、ちょっとVAPE人気が陰ってきたのでしょうか。それとも「第4の加熱式タバコ」とか言われているヴェポライザー販売にシフトしていくのでしょうか...。ヴェポライザーは嫌いではないですが、結局「加熱式タバコ」ですし、好みのシャグが見つかるまでがまた大変だろうな、そしてブームが去った時にシャグの入手が困難になる気がするなぁ、ということも考えると安易に手を出してはいけない気もしています。そもそもニコチンの摂取は持病の高血圧にもよくないですし(笑)。

*7:臨床的には多発性硬化症、難治性てんかんなどの治療薬として使われるらしく、硬化症では疼痛緩和に期待ができるらしいのだけれど、ではそのCBD成分を吸気することで果たして効果があるのかどうか、また他の臨床試験もしてはいるものの、寝つきが良くなるだの精神的に安定できるだのと言った事象に対しての有意なデータが集められてないらしいですぜ。

*8:よくドラッグで言われる「セットとセッティング」の「セット」部分が違うという話、としたいのですが、もっとあけすけに言えば偽薬効果/プラシーボではないの?ということでございますよ。