あるおっさんがVAPEにハマった話をまとめてみた(Hatena版)

40歳代後半になってからVAPE(電子タバコ)にハマりかけたおっさんが書くブログ

インプレッションレビュー:VOOPOO DRAG Nano

www.everzon.com

ブログを書いて運営をしていると、読者という「お客様」が現れます。こういう考え方は好きでない人も多い気はしますが、仕事柄どうしてもそういう考え方をしてしまいがちです。マーケティングの目線でブログを語るのは俺の仕事ブログに譲りますが、今回その「読者」さんのサイトをこちらも見に行って、それで知ったVAPEグッズ販売サイトで思わず購入してしまったMOD、PODタイプです。

# とりあえずびっくりするほど安かった 記事トップに商品購入先のリンクを張っていますが、購入時にはなんと$4.79。為替レートを細かく調べるのは好みじゃないので、$1=¥100と脳内換算して、だいたい500円で買えるということ。先日終売になったBATの「glo sens」が最終的に本体980円で売っていましたが*1、それより安い(笑)。ほぼ衝動買いレベルでポチりました。

今回購入したEverzon、ネット上での評判は「大変よい」のですが、俺個人としては45点くらいをつける感じ。いや、いいサイトで分かりやすいし、今回はカスタマーセンターへの問い合わせもしたりしたんだけど対応や感触も相当いいし、そういう点ではとてもいいのだけれど、商品購入の最後で(少なくとも俺は)購入完了画面にたどり着くことができないのですよ。エラーが出てしまう。

最初ポチった時、エラー画面になるから当然「買えなかった」って思うじゃないですか。でも、お金だけは引き落とされてるんですよ。IT屋としては信じられない仕組み。トランザクションの順番考えろよ全くよぉ*2

結局返金をお願いしたのだけれど、それでも欲しいと思ったので返金が確認できてから再度注文。注文トラッキングをしたいので無料会員に登録してから*3、やっぱり注文完了時にエラーは出るのだけれど、会員登録をしていれば注文が「通った」ことは確認できる。ちなみに、今回はこのMODを2個買うだけだったので、購入費用が$10弱、送料も同じくらいかかってしまっていますが、$30以上の買い物で送料が無料になるとか。今度なんか買うときに考えてみます。購入先のEversonはページの下のほうにリンクをこそっと乗せています。

ポチってひと月くらいかかったかな、ちっこい箱が届きました。

ファーストインプレッション

箱を開けてみてみると、最初に思うのは「ちっちぇえなぁ」でしょうね。Zippoよりちょっと横幅があるくらいのサイズ感かな(Zippoが手元にないのでわからないけれど)。全体的なスペックを公式ページから拾ってみると、

www.voopoo.com

  • 本体
    • サイズ:54.5mm × 35mm × 11mm ※ちなみにZippoは56×38×13mmがだいたい標準だそうで、ということはZippoより若干小さいんだなぁ。
    • 重さ:55g ※Zippoもだいたい55gらしいですよ。
    • バッテリー容量:750mAh
    • 出力: 3.2 ~ 4.2V
    • その他:ストラップホール付き、「GENEチップ」
  • POD
    • 容量:1.0ml
    • コイル抵抗:1.8Ω ※出力値が一定でスペックの中間値3.7V程度だったとすると、だいたい7.6Wくらい。出力が不安定なら5~10Wくらいのレンジ、ということになるのかな。
    • リフィル方式:トップのキャップを外して注入口から入れる

チップセットに関して言えば、要はVoopoo社独自のチップなんでしょ?しかもMODには何かを操作するボタンはなく、PODにリキッドを入れて吸えば煙が出る、というだけなので、多分このMODにあったセッティングがあらかじめ書き込まれてるんだろうから特筆すべきものではないでしょうね。あとはまぁ面白いところと言えばストラップホールかな。と言っても手芸で使うような丸環1個とボールチェーンがついてきただけ。アレだな、ストリート系のラッパーよろしく首にぶら下げるんだな。Flavor Flavかよ(笑)。

en.wikipedia.org

吸ってみたけど...

抵抗値も高め、出力も低め、となると、基本的に味はあまり出ないです。STLTHとかmybluとかが2.5Ω前後なので、もっと抵抗値が低めだし、実際に煙量もmybluなんかに比べれば多めなんだけれど、やっぱり物足りない。最初シラフシで試してみたんですが、味がほぼしない。香りは出るので系統として間違ってはいないはずなんですが。逆にフルーティー系ということでApolloも試してみたんですがこれは香りが甘すぎる(グアバが強すぎる)のでどうもダメ。苦みが強めのほうがそれっぽいとなれば、コーヒー系ならどうだろう、と昔買ってほぼ使い切ってその辺に転がっていたKAMIKAZEのIce Coffeeを入れてみると、味は今一つだけれどだいぶいい感じ。

電子タバコ KAMIKAZE アイスコーヒー 15ml

電子タバコ KAMIKAZE アイスコーヒー 15ml

  • 発売日: 2017/07/31
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

多分コーヒーやタバコ系かな、と思うのだけれど、手持ちがないので*4とりあえずはこれでしばらく様子見、というところ。

そういえばドローの話をしていませんでしたが、DLで吸えるほど軽くないです。MTLなんですが、Ploomtech+なんかと比べると吸い口は軽め。軽く吸えば煙が入ってきます。

で、POD系MODの話をすると必ず言いたくなる「ニコリキ」。海外でもこの手のデバイスは「ニコチン供給装置」という認識がされているようで、後述の理由からまだ(自作)ニコリキは試していないのだけれど、どちらかと言うとキックはニコチンに任せて香りを楽しむデバイスなのかな、という印象はあります。メンソールも一度だけ試してみたけれど、あまり爽快感がなかった記憶があります。

PODが意外と持ちがいい

このタイプのデバイスは、PODそのものが交換式になっていて*5、使い捨てなイメージがあるわけですが、意外と持ちがよさそうな気もします。というか、それほど吸わないんですよね。吸えないといった方が正解かもしれないけれど。MTLなのでそれほど長時間吸う(パフ)わけでもないし、持ち歩いて吸っていれば1~2日程度でリキッドはなくなりますが、ヘタることもなく、とりあえずフル充電から完全放電までは普通に使えるし、そもそも電池の持ちもいいのでしばらく使っているような印象。

リキッドのチャージが逆に頻繁に発生はするかな、とは思います。STLTHが2.0ml、mybluは1.5mlなので、単純にSTLTHの半分くらいのタイミングでリキッドが枯渇する、という理屈にはなるのですが、もっとチャージしている気がします。それだけ電池の持ちがいい、ということにはなりますが。

バイスとしての全体評価

結論を先に言えば、「メインのデバイスにはなり得ないけれど、持ち歩き用のサブとして持っていると幸せ」というデバイスなのかな、と思います。正直言えば、買って正解だと思います。2つ買ったのが正しいチョイスだったかどうかは別にして...。

短所(Cons)

PODのリキッド注入口については、ちょっと小さ目です。60mlボトル、いわゆるユニコーンボトルの注ぎ口でも入らないことはないのですが、一度リキッドをPODに注ぎ入れると、再注入時にPOD内の空気が逃げられないので*6、ゆっくり入れる必要があります。だったら注射器系の細い注ぎ口のボトルから注入した方がよさそうです。ちなみにこれが理由で自作ニコリキを試せていないんです、実は。ニコリキは大きなスポイトで入れるタイプなので、どこかでリキッドを調合してからでないとできないんですね。

あと、バッテリー表示LEDが大変見にくいです。小さいから仕方ない、というのもありますが、デバイスのサイズ的にもPODの形的にも、横にして吸うのが一般的ではないかなと思うんです。バッテリー表示LEDはサイド(POD側)についているので、吸いながらバッテリー状態を確認するためには縦にして吸わないといけない。どうでもいいレベルのことではあるのだけれど気にはなりますよね。

これ、どっちを表と言うのかわからないですが、本体の片方平らな面一面にでかでかと「DRAG」と書いてあるのは、なんかかっちょわる、と思ってしまいます。コレ小さいんでそれほど気にならないんですが、DRAGシリーズは全部このデザインらしく、ちょっと他の奴は買いたくないかな、と正直思います。

長所(Pros)

味が出ない、という点を除けば、VAPEとしての煙量もあり、リキッドも好みのモノを使えることは、このサイズ感でできているのはメリットかな、と思います。「VAPE」としては最小、という言い方をしてもいい。VAPEとして成立しているのは本当にすごいな、と思います。

味の出ないことを除いて、という言い方を何度も繰り返して本当にアレですが、個人的にはそこは短所だとは思っておらず、ニコリキを使うという前提があればこのデバイスは「そこそこ香りも立ち」「(ニコチンがあるから)キックも得られる」ので、味については強めのリキッドをチョイスすればいいんじゃないのかな、と感じてはいます。コーヒー系やタバコ系はたぶん合うはず。すごく濃いめであれば特に*7

PODは少々液漏れしやすいかな、とは思いますが、本体に垂れ落ちるほどのレベルではなく*8、長所、とまでは言わないけれどまぁ我慢はできるレベルです。そもそもデバイスのサイズや限定された機能からすれば、ある程度のトレードオフはあると思ってはいますし、短所と指摘をしている部分も、まぁある程度は我慢ができるかな。買った値段も安かったですし、PODも安く手に入りますから長く使えるデバイスかな、とは思います。

www.everzon.com

手の中にすっぽり入る「ステルス型」デバイス

最後に、あまりブログという場で書くことではないと思いますが、まさに手のひらの中にすっぽりと納まるので、隠れて吸うことができるというのはそれなりの需要があるんじゃないのかな、とは思ったりしています。長所とも言い難いですし、かといって短所ではありえないのであえて別に書いていますが、それこそ「よからぬ使い方」をしようと思えばできる、というデバイスであり、そういうところに魅力を感じる人も多いのではないかな、とは思います。でも、普通に使っていても使い勝手はいいですし、割と手放せないデバイスになるかもしれませんね。

*1:2020年3月くらいだったと思いますが、その頃、自宅近くにあるショッピングモール内のgloショップで「安くなったんでお買い得ですがいかがですか?」とおすすめされたことを覚えています。

*2:エラーが出たら支払処理も止めてほしい、という意味だと思っていただければ。

*3:まさかとは思うけれど、注文完了でエラーが出るのは、非会員だとトラッキングができないから会員登録すれば見れるんだけどな、という強制的な会員登録のための手法なのか?新しいなぁ(笑)。

*4:ヨメが一時期VAPEにハマっていたころに買ったコーヒー系リキッドがどっかにあったはずなんですが、今度レビューついでに奪ってこようか...。

*5:仕組みを見るとおそらくPODの分解は可能だろうと踏んではいますが、液漏れのリスクにもなるのでこれについては分解して再利用はしないようにします。

*6:購入当初の空の状態だとコイルやらエアチャンバーなどに空気の逃げ道は確保されるけれど、一度リキッドを入れるとそこがリキッドでふさがれるので空気が逃げず、注入口からあふれ出すことになります。

*7:最初のシラフシの印象をそのまま引きずっています。

*8:Ploomtech+のようにPODの周囲にリキッドが付着するのですが、垂れ落ちるほどの量でもなく、簡単に取り外せるのですぐに拭き取れます。