あるおっさんがVAPEにハマった話をまとめてみた(Hatena版)

40歳代後半になってからVAPE(電子タバコ)にハマりかけたおっさんが書くブログ

STLTHのその後

以前「所有ブツ」ということで紹介をしてみたわけですが。

使っていくべきか、それとも「使えなかった」と捨ててしまうべきか、と悩むところだったりするのですが、 とりあえずやってみたいことがいくつかあるのでそれが終わってから考えたいと思います。

と、後を濁す感じの書き方で終わってしまっていました。実際に「やってみたいこと」は何だったかと言うと、

一つは前述のように「ニコチン入りのポッド」を海外から取り寄せて使ってみること、 もう一つはリキッドの入れ替えをしてこれに合うリキッドが見つけること、

だったわけです。ただ、ニコチン入りのポッドは入手が困難っぽい、というか売っているところを見つけることができませんでした。アメリカではJUULがメジャーですし、そもそもそのJUULを含むPOD型(スティック型)VAPEのニコチン入りのポッドも入手はそれなりに難しいようで、探してみてはいたのですがJUUL用のニコチンポッドくらいしか見つかりません*1

本題:「試してみた」

PODが手に入らないなら自分でやるしかないです。リキッドを入れ替えてみます。入れ替え方は前回の投稿でも動画を紹介していますが、同じ動画を貼っておきます。俺の動画じゃないけどいいよね。

www.youtube.com

問題は、入れ替えるのはどのリキッドがいいのか、という話。

その前にまずはVAPEとしてのスペックを整理しておくと、

* PODのコイル抵抗値(実測値):2.35Ω * バッテリー(推測値):3.7V(一般的なリチウムイオン電池の容量と推測) * 出力(いわゆる「ワット数」: 上記からの算出):*2  3.7 * 3.7 / 2.35 = 5.825W

2.35Ω、5.8ワットで、ということになると、家にあるリキッドで高抵抗セッティングでうまそうなリキッドで思い浮かぶのは以前ご紹介したシラフシラズ。

racchie-vapefun.hatenablog.jp

とはいえ、抵抗値が高すぎて、リキュール系の香りよりはナッツやバニラ系の香りが強めに出るだろうとは思っていたのですが、ここにほんの少しだけ、「秘蔵の」ニコリキを1滴混ぜてみます。これでニコリキ入りのPODが完成。

余談:ポッドの蓋を閉めた後

動画では「これでもう漏れの心配もねぇぜベイベー」とか言ってないはずですが、まぁ簡単に入れ替えはできるものの、一度やってみるとその後のリキッド漏れは酷いですし、漏れを防ぐ方法を考えてみました。

たまたま手元にあった「マステ(マスキングテープ)」をポッドの周囲に1周巻きつけてみました。キモは『1周』。重ならないように、またできるだけフタの黒いところとタンクの透明部分の両方にかかるように、そしてもし(俺のように)蓋のツメ部分のタンク部分を少し壊しちゃっていたりしたらそのあたりもカバーできるように、とにかく、「タンクとフタの接合部からの漏れは限りなく0になるように」を心がけてマステを巻きつけます。ちなみに2周以上巻くと本体にPODが入らなくなります。

これで漏れは「劇的に収まります」。が、ゼロにはなりません。もしよろしければお試しください。

「ニコリキ」のお味は?

実はmybluのサイトで、VAPEの「吸いごたえ」についての説明があるんです。

www.blu.com

喫煙者がたばこの評価をするときによく聞くのが「キック感」という言葉です。 キック感は紙巻きタバコを吸ったときに喉に生じる刺激から得られる感覚で、 たばこを吸ったという満足感の指標でもあります。 吸いごたえやスロートキックと表現する人もいます。

このキック感を生みだしているのは主に「ニコチン」です。

煙/蒸気を吸い込んだ時にのどの周辺に感じる刺激、いがらっぽさ、とでも言うのか、そういった刺激感、ですかね。これをタバコテイストのあるシラフシラズで試せば、もしかすると葉巻やパイプにも似た刺激感を口の中で味わえるのでは?と思ったわけです。

......。

...パイプとかに近いけど、もう少しマイルドな感じ。でも、味が一気に引き締まる。ニコリキの量はそれほど入れていないので、「ヤニクラ」までは起こらないけれど*3、まず口の中に煙を溜めた時点で、じわじわと口内の粘膜に染み込んでいく「ナニモノカ」の感覚が。もっとニコチンの量を増やせばチリチリとした染み込んでいく感触が味わえそう。そして、タバコや葉巻・パイプと違うのは、タールのねっとりとした、それでいてとがった、いがらっぽさ、というよりは灰の味、とでも言うかそういう刺激がないこと。VAPEでもドライヒットをした時に感じるあの苦みです。アレはない。

MTLデバイスの楽しみ方はまさにコレ

MTLというところもパイプに近いかな。口の中で少し煙を燻(くゆ)らせてから、そのまま肺に入れるもよし、気化したリキッドの香りを楽しむべく、鼻で口内の煙を吸うもよし。

紙巻きたばこでも、葉巻のようにゆっくりと時間をかけて吸う方が実は美味しいんだけど*4、葉巻の吸い方と同じように、「まずはゆっくりと煙を作って口に溜め」、「口の中で煙の味を感じながら薫らせて」、という吸い方はMTL系のデバイスの方がやりやすいわけですよ。その吸い方でニコチンのキックが入ってくるとこれまたタマリマセン...、という感じ。

単体で吸っているとちょっとリキッド選択が「コレジャナイ」感があるのだけれど、リキッドが悪いわけではなくてデバイスとの相性の問題なので。それでもナッツ+クリーム系のリキッド、と考えればコーヒーとの相性は抜群なので、コーヒーを飲みながらちょっと一息、というシチュエーションであればむしろこのリキッドとデバイスのセッティングはイイ感じだったりする。

STLTHは(あくまでも俺個人的に)アリかナシか

mybluを(壊して)手放した時にも思ったことだけれども、「タバコ」の代替品を探す時に、やっぱり必要なのは「タバコ」を喫煙するときに感じられる刺激と同じものをどこまで得られるか、だと思うんです。先に挙げたmybluの「吸いごたえ」についての考察はまさに的を射ていて、紙巻きたばこからVAPEに切り替える人たちが脱落していくのはいわゆる「キック」の刺激が足りないから。

mybluもそうだったしSTLTHもそうだったけれど、日本国内における薬機法の制限がある以上、ニコチン入りのPODは売れない。でもそれじゃキックが足りない、となればメンソールを強くするしかないんだよね。でも、メンソールで感じる刺激とニコリキで感じる刺激は違う。それは今回「やってみたい」ことをやってみて実感したこと。

でも、やってみて思ったのは、仮にSTLTHを使い続けるとしても、ニコチン入りのPODが手に入らないのであれば、楽しみはたぶん半減、いや、もっと少なくなるんじゃないかな。10分の1くらいとか。MTLで、というならPASITOもあるんでそれで充分だろうし*5、PODのメンテナンスもあっちの方が楽ですしね。

そうなるとSTLTHは手放したほうがよさそうですね。本体の電池がリキッドまみれなので廃棄処分になっちゃいますが。ちょっと残念...。

*1:余談ですが、JUULはアメリカで人気ですが、STLTHはお隣のカナダでそこそこ人気があるらしいですよ。

*2:W = v * v / r

*3:ちなみに「ヤニクラ」、タバコを久しぶり初めてだったりで吸った時に目まいが起きる現象です。タバコの場合は他にも要因があると思いますが、紙巻きたばこではないニコチン入りのリキッド吸引で「ヤニクラ」が起こる原因は、ニコチンを摂取することによる血管収縮が起き、一時的に血流が抑制されるからです。

*4:いずれ書こうかと思っていたのですが、昔まだ喫煙者だったころに、喫煙所で一緒になった当時勤務していた会社の社長が「あぁ急いで出かけなきゃ」と言いながらセブンスターに火をつけたと思ったらスパスパとふかし始め、30秒くらいで1本を灰にして慌てて喫煙所から出て行ったことを思い出します。喫煙所内の匂いの酷かったことと言ったら...。セッタも10分くらいかけてゆっくりと吸うと美味いんですけどねぇ...。

*5:と言ってもPASITOは完全にエアフローを閉じてもギリDLで吸えます(笑)。