あるおっさんがVAPEにハマった話をまとめてみた(Hatena版)

40歳代後半になってからVAPE(電子タバコ)にハマりかけたおっさんが書くブログ

月イチ日曜版:【危険:マネ厳禁】VAPE用バッテリーをジャンクPCのバッテリーから取り出してみた

趣味はVAPE、というほど最近はドハマりしていないですが、本業がIT系のエンジニアでございます。プログラムを書くのが生業なんですが、昨今はIoT(Internet of Things:モノのインターネット)という動きもあってハード系のプロトタイプを作ったりすることもあったりして、いわゆる「電子工作」みたいな事をしたりするんです。

racchie.hatenablog.com

その仕事ブログでは書けない技術ネタ、というヤツが結構あるんです。VAPE的な話なので、仕事における技術とはあまり関係がないことが多く、いままでずっと寝かしてきたネタがあったりします。ちょっと今回はそんな「禁断の技術ネタ」をご紹介しようかと思います。普段はもとのブログがマイクロブログだったことから文字数を少なめにお送りしていますが、今回は文字多めの読み物系でございます。お時間少々頂戴いたしますよ。

皆さんはどこでバッテリーを入手してるんでしょうね

俺はハードについてはショップで買う確率が低くて、情報を聞き出してあとはネットで買う、とか、ショップ泣かせな消費者なんですが、VAPERの皆さんはやっぱりショップでバッテリー買ってるんでしょうかね。それともやっぱりネットの方が安いしバルクで売ってるからAmazonですかね。

旧ブログでも今のブログでも、写真にたまに見切れている我が家のバッテリー。青いヤツです。コレ。

コレ、タイトルにもある通り、ジャンクPCから取り出したバッテリーなんですわ。ジャンクと言っても、家に転がっていた昔の「ネットブック」というヤツ。ASUSeeePC(901)という、一時期よく見たヤツです。

理由は忘れたんですが、とにかく小さいノートPCが必要になってとりあえず買ったんです。その後タイミングを逸して売り飛ばすこともできず、かと言って低性能なマシンでも使えるOSとかいう触れ込みのLinuxChromiumなんかを入れても重くて使えない、というのでずっと家に置きっぱなしになっていたんですよね。で、ある時仕事でIoTがらみのちょっとしたプロトタイプを作ろうとしてパーツが欲しかったんで、せっかくだから使ってないマシンもある事だしそこからバラシて使おうか、と分解してしまったんですよね。確かディスプレイの再利用だったはず。

そうなるとeeePCの「残骸」はパーツにしか見えなくなるわけですが、そこでVAPEが登場したわけです。バッテリー1本(正規品)普通に買ったらだいたい1,500円とかするわけですよ。もちろん最初は1本買ったんですが。

ふとeeePCの残骸に目をやると、処分に困っているバッテリーパックが。ネットでよくよく調べてみると、ノートPCのバッテリーの一部はVAPEのMODで多く使われている18650サイズのバッテリーで構成されていて*1eeePCのバッテリーもどうやらそうだ、という情報にたどり着いたんで、じゃ早速バラシちゃおうぜ、とばらした結果がコレなんです。

前段の説明がわからなかった人はここから先は読んじゃダメよ

入っていたのは18650規格の電池が6本。直列2本x3並列。バッテリーパックの記載には7.3Vとあったので、その辺で売っている18650バッテリーと同電圧(3.7V程度)であることがわかります。電極は薄い金属片が溶接されているだけなので、とりあえず引剥し、あとで溶接部を削り取りました。

もともと電池に異常がないことがわかっているジャンクバッテリーパックだったので、電池は全部生きており、おそらくフル充電すれば通常通り使えるはずです。さて電池を複数本手に入れたら当然充電器が必要になります。こいつだけは買ったほうがいいのか、それともコレも自作するのか...。

充電器を自作する

技術的な話は少し省きますが、この後に書いてあることも、「書いてある通りにやれば誰でもできる」ということではありません。ある程度の技術知識がないとムリです。とはいえ、私が参考にしたのはYouTubeだったりするのでもしかするとYouTubeどおりにやればできるのかも...。

電池ボックスは必須。

充電するために直接4Vくらいの直流電圧を流すことはできないので、充電器用のチップも用意します。

1本を充電するのであればチップと電池ボックスを直結すればよく、簡易的な充電器を作るならこの2つを半田ごてでつなげればOKです。ここまでは俺も試して実際にやっています。

問題は複数本の充電をどうするか、という点と、チップが「過充電対応しているかどうか」という点。まだまだ考えるべきことも多いので、手が空いたときに少しずつ作業を進めていきたいと思っています。

VAPEと科学の知識について

日曜版ではこの手の科学知識を紹介していこうかと思っているのですが、俺がVAPEにハマった理由の一つは、この「科学の知識」を実践することができるという点だったりします。わかりやすい例として、コイルの抵抗値とワット数とかの関連性は中学理科で習う知識です*2。しかし、科学で解決できるのかもしれないけれどわからないのは、コイルのワット数とかとリキッドの味の良し悪しの関連性とか。こういうのを数値化しながら研究していくのが面白いんだろうな、と思うんですよね。

あくまでも趣味、とは思うのですが、趣味だからこそ突き詰めたいわけで、そのために本業で培った技術や知識を惜しみなく費やすことが趣味を楽しむ一つの方法なんではないかな、とも思ったりしています。

*1:特に外付けするタイプで「大容量」のバッテリーはその傾向があるっぽいですよね。

*2:オームの法則」は中学校2年で習います。

元所有ブツ紹介:その1 myblu

「所有ブツ紹介」と称して手持ちのVAPEグッズを紹介していますが、現在何らかの理由で手放しているモノもあります。写真は残っていないものが多いので少なめですが手放した経緯も含めてご紹介をしてみようと思います。

bluは俺が初めて購入したポッド型デバイスです。当時はPloomTECHはヨメの所有物でしたので(今使っているのはヨメが手放すことにしたモノをそのままスライドで使っています)、似たような感じのお手軽VAPEガジェットが欲しくて、ネットやCMなどで見て買ってみよう、と買いました。

ファーストインプレッション

パッケージから出して最初に思ったのは、「ウォークマンのガム電池」。俺より上の世代の人たちにとってはずいぶん懐かしいかと思いますが、アレを思い出しました。サイズ的にはbluの方がもっと厚いですが、本体の長さはだいたい同じくらいだったか。で、ちょっとポッドのアタマ(吸い口)が出るので実際に吸うときにはガム電池より一回りくらいデカいという感じですが。

当然VAPEのMODから比べても全然軽いですし、ポッドもしっかりとクリック感があるハマり方をしてくれるので、持ち歩き中に外れるような心配もないですし、持ち運びには大変便利だな、と感じました。吸った感じは、煙量も控えめとは言えPloomTECHよりは出てる感じもするし、最初のスターターキットに入っていたメンソールは辛口でかなり強くガツンと来るタイプですし、これはアリだな、と思いました。

ポッドの値段が高すぎる

とは言え、スターターキットを買って吸い始めてすぐに、このポッドの中のリキッドが無くなった時のことを考えるわけですが、ポッドは2個入りで980円とかするわけです。PloomTECHと比較してみると、同じ喫煙回数であった場合は価格の差は発生しないわけです。

  • PloomTECH: 250回吸えるカートリッジ1本(+タバコカプセル5個)で490円
  • MyBlu: 250回吸えるポッド2個入りで980円

ポッド1個で買えば490円ですから大して変わらないわけですが、いざ買うとなるとやっぱり躊躇しますよね。しかも最初はいろんな味試してみたいですから、いきなり2つポッド買って吸い終わるまで結構時間がかかるのになぁ、と思うと、ちょっと高いように感じてしまいます。

ポッドの分解・リフィル

ポッドも結局2~3回買い足したんですが、満足する味には出会えませんでした。メンソールのポッドも買ったんですが、なぜかスターターキットのと味が違う気がして、これもちょっと違うかな、と思う始末。そんな中、YouTubeの先人たちがポッドを分解してリフィルすることができるということを教えてくれました。それだけならいいんですが、更にはポッドの仕組みも詳しく説明している動画もあって、最終的にはコイルだけが交換できず、ウィックだけなら交換可能であるということであったので、早速分解し、好みのリキッドを注入して使うことにしました。

ただ、リキッドはVAPEで使っていてそこそこ美味いはずのモノを使ったのですが、今一つ味が出なかったです。美味しくない。一つはBI-SOのアップルメンソール。実際はこのリキッド自体が「そこそこ」なんですが、bluで吸うと甘さが強く出てしまい、青りんごのさわやかさがほとんど出てこない。香りも青りんごというよりはリンゴの香りの芳香剤みたいな感じですごく人工的、メンソール感は弱め*1。ライムコーラも試してみましたが、これもコーラの清涼感よりはカラメル風の甘さが強く出てしまい*2、これまた失敗。KAMIKAZEの零式ですらメンソール以外の味(柑橘の香り)と甘味が強く出てしまって清涼感よりはトニックウォーターに少しミント風味、みたいな味になってしまうという。

ポッドからの液漏れ

そんなことを何度か繰り返しながらセッティングをしていたのですが、ある時期を境に本体側で液漏れが見られるようになりました。もちろんポッドから漏れ出たリキッドが本体側に付着しているのですが、最初はティッシュでふき取ることで対処をしていましたが、ある時、しばらく使わないでおいていたことがあって、その際にリキッドが相当量漏れてしまい、本体内部にまで滲出したらしく、漏れたリキッドを拭いて吸ってみても充電をし直してみても全く反応しなくなりました。

本体は実は分解することができるのですが、分解をしてみたはいいものの、電池や回路など、全体にリキッドが滲み出していて、ただふき取るだけでは復活しそうにありませんでした。そこでやむなく廃棄処分としてしまいました。

純正品のポッドはだいたい3~4回くらいの分解で漏れやすくなる、とYouTubeの情報では言っていたのですが、実際には1度分解をするとそれなりに漏れる確率が上がるような気がします。特にポッドの分解時にフタを「こじ開ける」ようにして開けるので、その個所から漏れが発生しやすくはなってしまうわけです。さらに言えばそのフタは電極に近い側にあるため、漏れ出したリキッドはすぐに電極や本体側に滲出することになります。

そういえば余談ですが最近はポッドの互換品も出てるんですね。俺が使ってる頃はそんなもんなかったのになぁ...。

総評

味の出方が「甘さ」寄りという印象が強いです。紙巻きたばこの代用品としては不向きではないかな、と思います。特に強い味のタバコを吸っていた人たちにしてみれば、リキッドの味が甘すぎてタバコに戻る確率の方が高いだろうと思います。

逆に言うなら、一時的に流行した(?)使い捨ての「吸うビタミン」みたいなヤツが好みという人ならたぶんbluも好みなんじゃないのかな、と思います。「吸うビタミン」みたいなタバコ型(円柱のスティック型)ではなく、ガム型というところ、また本体色が黒いというところも、「タバコではない」感があって、持っていてもダサくないかな、とは思います。CMのイメージ通りというか。

ただ、スティック型のポッドって、本当にタバコの代替品みたいなイメージがあるんですよね。アメリカでJUULがBANされたとか言う話に多少つながっては来るのですが、紙巻きたばこの代替品としての(アメリカではニコチン入りリキッドの)ポッド、という扱われ方をしていて、だからこそ味付きのニコリキが売り出されていて、それを未成年が容易に購入できるからBAN、ということなんですが、禁煙をしたいという喫煙者からしてみればニコチン以外の害となるモノがないVAPEは禁煙補助の一助になる可能性があったりするわけです。日本では薬事法の関係でニコリキが販売できないため、それこそPloomTECHのようにタバコ葉を途中に挟んでニコチンの溶けだした蒸気(JTが言うところの「たばこベイパー」)としてしかVAPEでのニコチン摂取はできないわけですが、そういった製品と同じラインにbluは本来であれば並んでいるはずなんだと思うんです。

だとしたら、甘さが全面に出るポッドはタバコではない、という扱いを受けるのは必至なんで、むしろたばこっぽく甘い汁でも吸っていたい、的な人たち*3向けの商品なのかな、とは思います。

まぁ、俺向けではなかったです、残念ながら。

*1:もしかしてblu自体がメンソール系に弱いのか?と思うんですよね。あのスターターキットのメンソールはいったい何だったんだと思うくらいメンソールには裏切られた記憶が...。

*2:このライムコーラ、所有物としての紹介は別途しますが、基本的に爆煙セッティングで吸うと「すごくコーラ」な味がするリキッドです。高抵抗で吸うとあまり味が出ないです。

*3:それがどういう「人たち」なのかは想像しがたいのですが...。

インプレッションレビュー:BI-SO Double Menthol -yuzu blend-

以前ご紹介をした、同じBI-SOブランドのEXTRA HARD Mentholと同時購入したリキッドです。俺的意見で大変恐縮ですが、柑橘系は間違いありません*1

ファーストノート

f:id:racchie:20200814164645j:plain ボトルを開封して香りを嗅いでみると、ミントの香りにほんのちょっと柚子っぽい柑橘の刺激が混ざります。ミントのスッと抜けるあの揮発性の香りの後味として柚子の香りが残る感じでしょうか。

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左が今回紹介柚子ブレンド、右は前回紹介エクストラハード。
舐めてみます。EXTRA HARDに比べてもミント感は弱く、刺激はあまり強くありません。このリキッド単体で味わうことを前提にしているのでしょうか。舐めると柚子が勝っているように感じられます。柚子のちょっと苦みのある柑橘の爽快感が味として広がり、すぐにメンソールが爽快感を刺激に変えていく、という感じです。

アトマイザー・MODセッティング

SMOANT Pasitoの0.6Ωメッシュコイルを使ってみます。ちょうどEXTRA HARD Mentholを吸った後の状態*2ですので、最初のうちはメンソールオンリーの喫味のままです。コイル内のリキッドが入れ替わったころに味を再確認してみましょう。エアフローは全開でDL。ガンガン肺に入れてみましょう。 f:id:racchie:20200814164553j:plain ...あれ?あんまり柚子感を感じないなぁ。柚子が顔を出してきません。メンソールはガツンと感じますがEXTRA HARDほどの強さではないのでスパスパ吸ってしまいます。ただ、後味は純メンソールとはちょっと違う苦みがあります。この後味が柚子由来かな?

エアフローを絞ってMTLで吸ってみます。

おや?柚子が出てきたぞ。これはセッティングの問題なんだろうな。Pasitoのコイルを1.4ΩMTLに変えて出力を変えながら試してみましょう。

...あ、やっぱり柚子が出てきた。フルーツ系は少し高めの抵抗値でじっくりと温めてあげるほうが味香りともに出やすいんだろうか...。出力を上げて試してみると、あぁ、やっぱり柚子感が消える。さっき感じていたメンソールではない後味は確かに柚子由来だけれど、柚子の風味を一度感じてしまうとあの後味は「雑味」と言った方がよさそう。

柚子は控えめ、だがそれがいい

強いメンソールの刺激の中に、ほんの少しだけ独特な柚子の香り。柑橘の独特の苦い香りではなく、少し甘さも感じられる柚子の香りが、本当に少しだけ感じられる。もっと柚子柚子するセッティングもあるのかもしれないけれど、夏から秋にかけて、「柚子の季節がそろそろ来るのかな」と待ちわびながら吸うのも悪くない。

大人の味、というか、お洒落な味というか。如何にも「VAPEやってます」的な濃厚な香りの煙を吹き出すのではなく、本当にふとした瞬間に意外性のある香りが一瞬だけ抜けていき、気が付いた時に気が付いた人だけがちょっとだけ和める、という、贅沢な香りというかなんというか。説明がしにくいですが、吸い口も強めメンソールで鼻から抜ける煙にちょっとだけ柚子を感じる、というところがとても洒落ていて粋でいいなぁ、と感じました。

総評

Amazonのユーザーレビューを見ていると賛否両論で、柚子をきちんと感じている人と感じられない人で分かれてます。味の感じやすさ、という意味での「個人差」はもちろんあると思います*3が、俺が味わった限りではセッティングの差はやっぱり大きいように思います。

メンソールの清涼感の強さについても意見が分かれるようですが、これもどちらかと言えば個人の「好み」の問題でしょうし、洒落ているかどうかは別にしても、メンソールの強さが柚子の香りを『隠している』のは間違いないです。難しいのは、柚子テイストをどうやって引き出すか、そしてどの程度引き出してあげるか、といったあたりでしょうし、本気でセッティングを考えるとしたら難しいリキッドになるのかもな、と感じます*4

リキッド「なり」の味や香りを出してVAPEをするということをすごく意識することになりました。いい勉強をしました。

*1:私の友人は「ぶどう系は間違いない」と言っていましたが、これを「個人的な好み」というのでしょうねぇ。

*2:ちょっとキツめのメンソールでしたが大変美味しかったです。

*3:顕著だな、と思うのは、自分がコーヒーを飲んだ直後にこのリキッドを吸う時。メンソールは容赦なく感じられるのですが、コーヒーの味や香りが柚子を感じさせなくします。それだけ柚子の香りが「仄か」だ、ということを意味するのですが。

*4:少なくともサブオーム系のセッティングには合わない、と言うか柚子が消えて雑味だけが残るので美味しくないです。

インプレッションレビュー: VANDYVAPE PULSE BF Mod

ブログネタ帳を探していたら、PULSE BF MODを買ってすぐのレビューが出てきたのでご紹介。このネタを書いた時期は2019年6月末あたりなので、購入はおそらく1週間くらい前、6月半ばとかそんな頃だったんでしょうか。ちなみに、今回のブログ用に新たに書き下ろした、「所有ブツ紹介」シリーズでの紹介はこちら。

以下、ネタ帳の内容をほとんどそのまま転記します(補足が必要な個所については随時注釈を入れておきます)。


www.amazon.co.jp

中古雑貨のお店を訪れたときに見つけて即買い。1,980円(税抜)だったかな。新品で購入しても2,000円とかだったりするので大して安くはなかったのだけれど、スコンカーはほしいなぁ、と思っていたのでまぁ満足*1

全体的:ちょっとデカいかな

コンプレックスというほどではないけれど実は俺、ガタイの割に手がそれほど大きくないんですよね。指も短いし。このMODは横幅は5cm、厚みも3cm弱(公称2.7cm)あるので、結構「ゴツい」印象。手に収まらないわけではないけれど、先に持っていたeVic VTwo Mini(まぁMiniというくらいですから)に比べれば手に余る感じ。何日か持ち歩いて使っていくと、徐々に慣れていくのだけれど、やっぱりゴツい感じは否めない。ついでにサイズで言うと、高さは電池サイズよりちょっとある程度、という感じなので(7.7cm)、ずんぐりむっくりな印象も受けなくはない。

機能的:はじめてのことばかりでびっくり

カニカルModは2つ目なので、「液晶画面付いてないよ」とか言う妙なことは申しませんが、ボックス型のメカニカルMod、しかもスコンカー(BF)タイプというのは初めて手にするので、その機構のシンプルさにはびっくりしています。

接点ロック機構

最初意味がわからなかったのですが(購入したときに箱とかマニュアルは付いてこなかった)、要は回路の物理的な接触/切断を行うためのスイッチが付いている、ということらしく。接点を切れば電源ボタンを押しても通電しないし、接点を接続すれば使える(煙が吐ける)というわかりやすい機能。

実は、このスイッチがスコンカーボトルの上に付いていたので最初はボトルからの液体供給を制限するバルブなのかな、と思ったんですわ。

電池アダプター(18650用)

我が家には18650型のバッテリーが何本も転がっているのですが(ジャンクのノートPCのバッテリーをバラして使ってます)、本来は20700型とのことで、一般的な18650バッテリーでも使えるように、とアダプター(ゲタ)が付いていると。まぁバッテリーについてはそんなわけでいっぱいあるんで別のサイズのは買うつもりないですけどね。

スコンカーボトル

コレのために買った、と言っても過言ではないんですが、押せばリキッドが供給される、という仕組み。それだけであれば特にどう、という話でもないし、クリアロやRTAとかでいいじゃん、という話ですが、クリアロ/RTAとはどうやら相性がそれほどよろしくないようで、RDAでスパスパやるのが一番美味いなぁ、と思っていて、じゃぁRDAなのにリキッド補充し放題っていう仕組みは素敵じゃん、ということで。まぁ中古なんで前に使っていた人のリキッドの匂いが残ってるんですけど(しかもトロピカルフルーツ系...)、細けえことは気にしない、っつーことで。

使ってみる

では、スコンカーデビュー!、といきたいところですが、実はまだスコンカー対応のRDAを持っておりません。スコスコできませんが、手持ちのRDAをセットしてみます。 ※写真はたぶん撮ってある気もするが、たぶんEclipse RDAとの組み合わせで見ている。下の方にそう書いてあった。

やっぱり「ずんぐりむっくり」

このほうが「かたち」的にはしっくり来るのでいいんだけれど、言葉としてはやっぱりずんぐりむっくりという感じになるかなぁ。 試しにクリアロ(Cubis Pro)を置いてみると、 ... ※これは写真を撮った記憶がないけれど、なければ撮っちゃえばいいかな。

色のマッチングのほうが気になってはしまうのですが、「ちょっとデカい」。ちなみにクリアロの高さはコネクターのネジ部分を除き、ドリップチップ(これも付属のもの)を加えた高さで5.5〜5.6cmくらい。RDAのドリップチップもデカいのをつけてますがこれで全体の高さは4.1cm。1.5cm高いんでそりゃデカくも見えるよね。

ボタンは押しやすい

アキバのパーツ屋にでも置いてありそうなボタンです(笑)。ユーザーレビューでは賛否両論入り混じっていますよね。ボタンが軽く押せる、ストロークが長いのが気に入らない、などなど。個人的な好みだからどっちでもいいんだろうけれど、俺はボタンの大きさと軽く押すだけで(底まで押し込まなくても)点火してくれるこのボタンは好きですよ。ちなみに、すごく軽く押すと、多少遊びがあるようで点火しません。これくらいなら雑に持ち歩いても大丈夫そう。あと、関係ないけどボタン壊れたらアキバに行けばスペアパーツは手に入りそうなところはすごく好感が持てる(笑)。

カニカルだからまぁ...

まぁ電池直結なんでアトマイザーのセッティング通りにモクモクと出てくれる。実はテクニカルMod(eVic VTwo Mini)でも最近はワット調整とかせずにバイパスモードで使っているんでアレなんですが、RDAでビタッと決まったセッティングであれば好みの味/煙量になるんだろうな、とは思います。今回使っているRDAはEclipseクローン(というかバッタモン)ですが、シンプルなセッティング(ゆる巻線のデュアルコイル0.55Ω/普通のスコティッシュロールウィック)にしているので普通にいい感じの味、煙量が出ます。

気に入らないところ

買ってすぐになんですが、いくつか気に入らないところがあります。

横のフタがなんかきしむ

サイドパネル、というのでしょうか。内蔵された磁石で本体側とぴったりくっついてくれます。なんですが、微妙にサイズがあってないのかな(というかジャストサイズなんだろうな)。少しキツめな感じでフタが閉まります。だからフタをパコっとはめたあとにMODを握るとハマりかけたところがミシミシと音を立ててピッタリハマってくれる。後でエッジに薄くヤスリがけしたらきちんとハマってくれるかもしれないですが。

「本体」が洗浄できなさそうな雰囲気

実は購入時にはきれいだと思っていたのですが、簡単に分解清掃を始めてすぐに気がついたのが、前ユーザーがリキッドを漏らしてしまっていた(売った原因はおそらくそれ)、ということ。スコンカーボトルを押す穴がある方ではないもう片方のフタを開けてみると、ほんの少しリキッドがフタと本体の接触部に残っていた状態。全体的に前ユーザーのリキッドの匂い(前述の通りトロピカルフルーツ系。いい趣味してんな(笑))がする。フタは取り外せるので洗ってある程度匂いが取れた。ボトルはシリコン製なのである意味どうしようもない。で、本体。金属パーツも取り外せそうだな、と思ってみていたけれど、スイッチと電池のコネクションの板がはんだ付けされているっぽいので簡単には分解できない気がする。最悪スチーム洗浄という手があるかな。

でもスコンカーデビュー。RDAが欲しいけど。

ということで、スコンカー非対応のRDAで使い始めました。慣れてきたらRDA買います(と言うか買っちゃったけどまだ開けてない)*2

*1:実は最近になって、中古のMOD購入は若干躊躇していたりします。先日も同じ店でMODの出物があったのですが、今でも販売している新品より高い値段がついているモノが結構置いてあったので、「だったら新品買った方がよくね?」と思った次第です。その場で欲しいと思えば話は別ですが、もう3台MODを持っていて、それぞれが違うスタイルのものですから「今すぐ欲しい」とはならないですしね。

*2:これがGeekvape Baron RDAの話です。

インプレッションレビュー:Elysian Elixirs Apollo

あまりフルーツ系を好んで買わないのですが、これは夫婦でショップに行って「面白い味だねぇ」と購入を決めたはず。というか、その日は確かElysian Elixirsシリーズのセール中だったはずで、こいつは「もう1本買うと安くなりますよ」の1本だったはず*1

ファーストノート

パイナップル・グアバ、らしい。甘味のあるフルーツよりは酸味の効いたフルーツの方がいいかな、とたぶんその時は感じたんだろうな、と推測。開封してまずはリキッドそのままの香りを嗅ぐと、かなりパイナップル。真ん中に少し遠慮がちにグアバっぽい甘めの香りがするけれど、徹頭徹尾パイナップル、という感じだけど少し隙があってそこにグアバが潜り込んでくるような感じ。

舐めてみると、パイナップルも強いけれどグアバの甘酸っぱさが割と勝っている感じ。このまま舐めてても美味いんですけどね。氷水に2~3滴たらして飲んでいたい(笑)。

アトマイザー・MODセッティング

とりあえずBaron RDAのいつものセッティング(デュアルコイル0.15Ω)でウィックを変えただけで。MODもとりあえずメカスコ(ボトルを空にした状態)で吸ってみる。...味がしないなぁ。煙量の割に味がスカスカというか。エアフローをギリギリ絞ってみると、味というより香りを感じるようにはなってきたのだけれど、パイナップルの搾りかすを舐めてる感じというか。これはRDAセッティングが違ってる気がするなぁ。 f:id:racchie:20200814164009j:plain Baron RDAをテクニカルMODに乗せて35Wくらい(2.3V)で吸ってみると、多少味や香りが出てくるようになってくる。これは少し抵抗値高目でじっくり炊く感じののセッティングがいいんだろうな。もしくはPODとかクリアロで試してみるか。

余談ですが、Baron RDAにせっかく垂らしたリキッドがもったいないので、メンソールリキッド(KAMIKAZE E-JUICE Super Hard Menthol)を追加滴下してメカスコで吸ってみたら、パイン風味のミント的な味になるけれど、ミントとパインの異なる爽やかさが重なって美味しかったです。味が少し甘めのミントで香りがパイナップルというところ。

リキッドのカクテル(ミックス)も面白いので今後また記事にしてみたいと思ってます。

CUBISのコイルの在庫がなかったのですが、よくよく探してみると「リビルダブルコイル」が1個残っていて、自分でリビルドしてあったっぽいのでそのまま使ってみようと思います。

全く内容を思い出せないですが、抵抗値は0.7~0.8Ω。カンタルワイヤーの24AWGで作ったんだろうか...。とりあえずCUBIS+eVic VTwo Miniのセットアップな組み合わせで、バイパスモード(20Wくらい)で吸ってみます。 f:id:racchie:20200814164103j:plain イメージとしては近い感じだけれど、今度は酸味のある香りが先に出てきて一瞬だけイヤな感じになる。出力調整モードで倍の出力(40W/5.8V)に一気に上げて試してみます。だいぶイメージ通りになってきたけれど、酸味があるからか、ちょっとむせるなぁ。

たぶん「トロピカル」だと思う

結局、30W(4.9V)くらいあたりで一番美味しい煙が出てきます。エアフローは特にどちらでもいい感じですが、少し閉じ気味にしておくとフルーティーさが勝ち、開けば開くほど酸味から来る爽快感が強く感じられます。完熟ではない、ちょっと酸味のあるパイナップルの風味と、桃に近いグアバの風味を感じます。俺、「トロピカル」という言葉をめったに使わないのですが、こんな時にでも使っておけばいいのでしょうかね。大変トロピカル風味です(棒読み)。

この「酸味」を美味しく出すセッティングがすごく難しい気がします。出力を下げ過ぎると酸味が香りとして強く出過ぎてしまい、若干鼻につく香りになってしまいますし、かと言って出力を上げ過ぎると味として酸味が強く、むせてしまいます。コイルについてはちょっと定かではないですが、立ち上がりの遅さとコイルを外から見た感じから推測するに24AWGで巻いたもので間違いないはずですが、「じっくり温める」タイプのコイルで少し出力を高めにして、というセッティングがいいんでしょう*2

総評

夏向きですよね。フルーツシャーベット系アイスを食べた後の余韻を感じます。キンキンに冷えた氷水を飲みながらコレ吸ってたらアイス食ってる気分になりそうです。後味もよくて、外国産のガムみたいな変な残り香とかもなく、スッと清涼感が抜けていく感じです。アメリカ産のリキッドにしてはイイ感じ。

Elysian labsブランドは結構人気みたいで、通販でもだいたい置いてある感じです(ただしApolloは終売のようです。残念...。)。全部美味しいはずだとも言いませんし、好みもあるのでアレですが、いくつかある選択肢の中にElysian labsが入っていれば手に取っていい、そういうブランドでしょう。

*1:もう一本メインで買った方はまたそのうちレビューしますが、時期的には今じゃないかな、という感じで吸う気がしないリキッドです(笑)。

*2:それこそイマドキなセッティングができるクリアロで、ガラス製のモノなら完璧な気がしますね。プラ製のクリアロだとたぶん曇ると思うなぁ、この酸味なので。