あるおっさんがVAPEにハマった話をまとめてみた(Hatena版)

40歳代後半になってからVAPE(電子タバコ)にハマりかけたおっさんが書くブログ

元所有ブツ紹介:その1 myblu

「所有ブツ紹介」と称して手持ちのVAPEグッズを紹介していますが、現在何らかの理由で手放しているモノもあります。写真は残っていないものが多いので少なめですが手放した経緯も含めてご紹介をしてみようと思います。

bluは俺が初めて購入したポッド型デバイスです。当時はPloomTECHはヨメの所有物でしたので(今使っているのはヨメが手放すことにしたモノをそのままスライドで使っています)、似たような感じのお手軽VAPEガジェットが欲しくて、ネットやCMなどで見て買ってみよう、と買いました。

ファーストインプレッション

パッケージから出して最初に思ったのは、「ウォークマンのガム電池」。俺より上の世代の人たちにとってはずいぶん懐かしいかと思いますが、アレを思い出しました。サイズ的にはbluの方がもっと厚いですが、本体の長さはだいたい同じくらいだったか。で、ちょっとポッドのアタマ(吸い口)が出るので実際に吸うときにはガム電池より一回りくらいデカいという感じですが。

当然VAPEのMODから比べても全然軽いですし、ポッドもしっかりとクリック感があるハマり方をしてくれるので、持ち歩き中に外れるような心配もないですし、持ち運びには大変便利だな、と感じました。吸った感じは、煙量も控えめとは言えPloomTECHよりは出てる感じもするし、最初のスターターキットに入っていたメンソールは辛口でかなり強くガツンと来るタイプですし、これはアリだな、と思いました。

ポッドの値段が高すぎる

とは言え、スターターキットを買って吸い始めてすぐに、このポッドの中のリキッドが無くなった時のことを考えるわけですが、ポッドは2個入りで980円とかするわけです。PloomTECHと比較してみると、同じ喫煙回数であった場合は価格の差は発生しないわけです。

  • PloomTECH: 250回吸えるカートリッジ1本(+タバコカプセル5個)で490円
  • MyBlu: 250回吸えるポッド2個入りで980円

ポッド1個で買えば490円ですから大して変わらないわけですが、いざ買うとなるとやっぱり躊躇しますよね。しかも最初はいろんな味試してみたいですから、いきなり2つポッド買って吸い終わるまで結構時間がかかるのになぁ、と思うと、ちょっと高いように感じてしまいます。

ポッドの分解・リフィル

ポッドも結局2~3回買い足したんですが、満足する味には出会えませんでした。メンソールのポッドも買ったんですが、なぜかスターターキットのと味が違う気がして、これもちょっと違うかな、と思う始末。そんな中、YouTubeの先人たちがポッドを分解してリフィルすることができるということを教えてくれました。それだけならいいんですが、更にはポッドの仕組みも詳しく説明している動画もあって、最終的にはコイルだけが交換できず、ウィックだけなら交換可能であるということであったので、早速分解し、好みのリキッドを注入して使うことにしました。

ただ、リキッドはVAPEで使っていてそこそこ美味いはずのモノを使ったのですが、今一つ味が出なかったです。美味しくない。一つはBI-SOのアップルメンソール。実際はこのリキッド自体が「そこそこ」なんですが、bluで吸うと甘さが強く出てしまい、青りんごのさわやかさがほとんど出てこない。香りも青りんごというよりはリンゴの香りの芳香剤みたいな感じですごく人工的、メンソール感は弱め*1。ライムコーラも試してみましたが、これもコーラの清涼感よりはカラメル風の甘さが強く出てしまい*2、これまた失敗。KAMIKAZEの零式ですらメンソール以外の味(柑橘の香り)と甘味が強く出てしまって清涼感よりはトニックウォーターに少しミント風味、みたいな味になってしまうという。

ポッドからの液漏れ

そんなことを何度か繰り返しながらセッティングをしていたのですが、ある時期を境に本体側で液漏れが見られるようになりました。もちろんポッドから漏れ出たリキッドが本体側に付着しているのですが、最初はティッシュでふき取ることで対処をしていましたが、ある時、しばらく使わないでおいていたことがあって、その際にリキッドが相当量漏れてしまい、本体内部にまで滲出したらしく、漏れたリキッドを拭いて吸ってみても充電をし直してみても全く反応しなくなりました。

本体は実は分解することができるのですが、分解をしてみたはいいものの、電池や回路など、全体にリキッドが滲み出していて、ただふき取るだけでは復活しそうにありませんでした。そこでやむなく廃棄処分としてしまいました。

純正品のポッドはだいたい3~4回くらいの分解で漏れやすくなる、とYouTubeの情報では言っていたのですが、実際には1度分解をするとそれなりに漏れる確率が上がるような気がします。特にポッドの分解時にフタを「こじ開ける」ようにして開けるので、その個所から漏れが発生しやすくはなってしまうわけです。さらに言えばそのフタは電極に近い側にあるため、漏れ出したリキッドはすぐに電極や本体側に滲出することになります。

そういえば余談ですが最近はポッドの互換品も出てるんですね。俺が使ってる頃はそんなもんなかったのになぁ...。

総評

味の出方が「甘さ」寄りという印象が強いです。紙巻きたばこの代用品としては不向きではないかな、と思います。特に強い味のタバコを吸っていた人たちにしてみれば、リキッドの味が甘すぎてタバコに戻る確率の方が高いだろうと思います。

逆に言うなら、一時的に流行した(?)使い捨ての「吸うビタミン」みたいなヤツが好みという人ならたぶんbluも好みなんじゃないのかな、と思います。「吸うビタミン」みたいなタバコ型(円柱のスティック型)ではなく、ガム型というところ、また本体色が黒いというところも、「タバコではない」感があって、持っていてもダサくないかな、とは思います。CMのイメージ通りというか。

ただ、スティック型のポッドって、本当にタバコの代替品みたいなイメージがあるんですよね。アメリカでJUULがBANされたとか言う話に多少つながっては来るのですが、紙巻きたばこの代替品としての(アメリカではニコチン入りリキッドの)ポッド、という扱われ方をしていて、だからこそ味付きのニコリキが売り出されていて、それを未成年が容易に購入できるからBAN、ということなんですが、禁煙をしたいという喫煙者からしてみればニコチン以外の害となるモノがないVAPEは禁煙補助の一助になる可能性があったりするわけです。日本では薬事法の関係でニコリキが販売できないため、それこそPloomTECHのようにタバコ葉を途中に挟んでニコチンの溶けだした蒸気(JTが言うところの「たばこベイパー」)としてしかVAPEでのニコチン摂取はできないわけですが、そういった製品と同じラインにbluは本来であれば並んでいるはずなんだと思うんです。

だとしたら、甘さが全面に出るポッドはタバコではない、という扱いを受けるのは必至なんで、むしろたばこっぽく甘い汁でも吸っていたい、的な人たち*3向けの商品なのかな、とは思います。

まぁ、俺向けではなかったです、残念ながら。

*1:もしかしてblu自体がメンソール系に弱いのか?と思うんですよね。あのスターターキットのメンソールはいったい何だったんだと思うくらいメンソールには裏切られた記憶が...。

*2:このライムコーラ、所有物としての紹介は別途しますが、基本的に爆煙セッティングで吸うと「すごくコーラ」な味がするリキッドです。高抵抗で吸うとあまり味が出ないです。

*3:それがどういう「人たち」なのかは想像しがたいのですが...。