あるおっさんがVAPEにハマった話をまとめてみた(Hatena版)

40歳代後半になってからVAPE(電子タバコ)にハマりかけたおっさんが書くブログ

所有ブツ紹介:その8 AKUMA Clone MOD

www.vapexperience.com これ紹介しちゃったら手持ちのMODは全部紹介終わっちゃうんですよね...。

で、AKUMA Cloneなわけですが。

このAKUMAというメカニカルMOD、無骨と言う以外どう表現をしていいのか良く分からない。買ったら届いたのは、銅色*1の筒3本、キャップらしきもの2つ、ですからねぇ。写真撮ってないけれど、まぁ最初は凄いモンが届いたなぁ、と思ってしまいました。

組み立ててみても、まぁ筒状の物体にしかならないわけで。ショップ店員さんだったりYouTubeの動画だったりを見ていると、どうやらスイッチは筒のアトマイザーを装着した反対側にあるらしい、ということがわかり、セッティング済みのRDAをセットしてボタンを押したら煙が出る。スイッチ部はバネでも仕込んであるかと思ったらまさかの磁石反発方式。スイッチで電池を押し上げて、あらかじめアトマイザー側の端子と接触している電池の逆極性側(スイッチ側はプラス極)が接触すればスイッチが入るという、なかなかアナログな仕組み。

他に何を説明すれば?というくらい、「それだけ」なMOD。当然電子機器なんて搭載されてないです。安全装置として、スイッチが押せないように下のリングを緩めておけばスイッチが固定されるようになっているくらい*2

とにかく重いんです

全体が金属製です。重くないわけがない。買って使い始めてかなり経ってからメッキが剥がれてきたのがわかったのですが、真鍮製だとしてもおそらくそうなると全体が真鍮製ということになるはずなので、結構な重さなはず。他のMODは、一つはプラスチック製(PULSE BF)、もう一つはおそらくありがちな亜鉛合金製でしょうし(eVic Vtwo Mini)、まぁそんなに重さは感じないですが、こいつは電池を入れる前から重いんです。ある時期、こいつを屋外用で持ち出しをしていたんですが、重さに辟易して持ち運ぶのを止めました。

重いからと言って味が変わるわけでもないですし、チューブ型メカニカルMODはやっぱり見た目のインパクトなんだよな、とは思います。

使い勝手は普通だけど

メンテナンスは簡単です。バッテリー外したければチューブひねったら出てくるわけですし、リキッドが滲みてきたらティッシュかなんかで拭きあげればいい。だいたい使うアトマイザーもRDAがほとんどですし(RTAを合わせると背が高すぎてちょっとダサい)、時代的にもちょっと古いので直径が22mmなんで、小さめRDAでないとRDAがはみ出てしまいますが、逆に小さめRDAの方が一体感が出る気もします。手前味噌で恐縮ですが、AKUMA にEclipseを合わせるのがやっぱり落ち着きます*3

ただ、ボタンがチューブの反対側、というのは慣れないと大変です。しかも、どの指でボタンを押すか、コレ意外とかっこよさで考える必要があるんですよね。

機構上親指で押すのはちょっと難しい気はします。ただ、ボタンの強さは親指で押したくなる程度の固さだったりしますので、動作確認は親指でやってます。

人差し指か中指で押す、というのが現実的な気はします。特に中指で押すのであれば、人差し指と親指でMODをホールドできるので*4おススメです。

薬指や小指だと、MOD自体のホールドはしっかりできるのですが、ボタンの重さを考えると押せないことが多かったりします。ちょっとホールドの必死感もあってイマイチイケてないかもしれないですね。

総評

何でしょう、あえて言うなら「一家に一本」という感じです。

VAPEの沼にハマるきっかけと言えばそうかもしれないんですが、初めてのメカニカルMODでVAPEのいろんなことを覚えた気がするので、VAPEを本気でやりたいと思うのであればチューブ型(別にAKUMAでなくてもいいんですが)のメカニカルは持っているといいんじゃないかな、と思います。

*1:銅製だと思ってましたが、クローンの面目躍如なのか(笑)、使いこんでいくと「メッキ」が剥がれていくわけです。どうやら銅メッキをした真鍮製っぽいです。

*2:VAPEが流行したての頃によく「尻ポケットで爆発」なんて話がありましたが、このチューブ型メカニカルMODでの事故が多いような印象を受けますよね。現場写真とか実際の爆発の映像とか見ると。

*3:どっちもクローン品ですが、意外とイケてる組み合わせだと自負してます。

*4:鉛筆を持つときの親指と人差し指の持ち方、という感じでしょうか。

ネタ切れですがとりあえず新年のご挨拶くらいは

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

と言いながら、12月に入ってからずいぶんと記事更新をサボっております。書いてる暇、と言うよりはレビューをしている暇がないんですよね。VAPEもあまり積極的に触っておらず、一休み中にまったりと一服したり運転中に吸ったりしているくらいです。

仕事のブログでも触れているのですが、この度引っ越しをすることになり、これまた忙しいことに家のリフォームまで自分で(DIYで)やることになってしまいました。12月は休みと言えば新居(中古)に出向いてまずは和室2間の畳床のリフォームをし、更にテレビケーブルの再配線工事や、元からあった物置のリフォームなども予定に入っていて、これがまぁ忙しいんです。リフォームの作業の合間にちょっと吸うのも今のVAPEとのお付き合いです。

ただ、リフォームのタイミングで、少しVAPE「コーナー」を増やそうかと画策しているんです。今は仕事用デスクの一角にごちゃっと置いてあるのですが、仕事用デスクはもう少しモノを減らす予定があって、その延長としてVAPEコーナーを別のところに置きたいと考えていて、それこそショップであったり有名なYouTuberさんみたいに、壁一面にラックが組んであってそこにVAPEグッズを置くとか...、とまで大きな規模ではないけれど、小さなVAPEグッズ置き場は作ってみたいな、と思っています。

最近の「ハンチェ」

SNSのVAPE情報を見るようになって知った言葉ですが、「ハンチェ」っていうんですね、今使ってるセッティングを自撮りしてアップするの。ハンドチェックでハンチェ?

2020年の12月は8割くらいはPasitoでした。リキッドは前半はお気に入りのシラフシでしたが、そろそろボトルが空になりそうで勿体ないのと、使っていたコイル(1.4Ω)を休ませたいと思っていたのと、古い手持ちリキッドの消費をしたかったという理由もあって、後半はKAMIKAZEのリキッドをいろいろとミックスして使っています。

また、MODのレビューはまだですが(レビューするほど使い込んでいなかったので)、1割くらいはVoopoo DRAG Nanoを使っています。このMODも難しくて、味が出にくいのですごくわかりやすい味のリキッドを使おうと、これまた余りものだったKAMIKAZEのICE COFFEEリキッドで吸ってます。コーヒー飲みながら吸うと結構いい感じに旨いです。

残り1割はPloomtech+(プラス)ですね。出先であまりVAPEの煙もどうかな、と思うシチュエーションがあったので、煙量も香りも控えめなSUPER MINTをチョイスして吸っていました。

レビュー予定

Voopoo DRAG Nanoもそうですが、他にも買ったはいいけれどまだ手を付けていないものが多数転がっていたりします。特に、最近POD系にハマっている、というか単に手入れが楽なのでPOD系を愛用しているわけなのですが、JoyetechのCUBIS(クリアロ)ももっと積極的に使っていこうかな、と思っていたりして、先日コイルを買ってしまいました。1.5Ωのクラプトンワイヤー入りコイル(MTL)です。味のあるリキッドをゆっくりと燻らすにはたぶんこのコイルが最適なんだろうなぁ、と思うんですよね。

それから、リキッドはレビュー済みのリキッドを買い足しているくらいで新しいリキッドは買っていません。手持ちのリキッドの中で未レビューなものも数本しかないので、こちらもネタがない状態だったりします。実は2020年の後半くらい、まさにはてブロに移転してブログを書き始めたころから、タバコ系リキッドが美味いんじゃないか、と思うようになってきていて*1、今年(2021年)はタバコ系リキッドにハマってみようかな、とは考えています。

MODもあまり(あくまでも「俺にとって」)魅力的なものがないし、アトマイザーも同じように、「俺好みの」ものが見当たりません。買ったところでコイルを巻く暇もないのでクリアロ、と言ってもこれまた好みではないし。MODに関して言えば、今流行りなのかわからないですが、レザー系をワンポイントと言いながら半分くらい使っていたり(Voopooとか)、レジンのマルチカラーだったり(手持ちのPasitoやDRAG Nanoもそうなんですが)、どれも同じデザインに見えてつまらないですよね。しかも子供っぽいんですよ、エルゴノミクスとか言ってるけどガングリップみたいな感じでなんか...。アトマイザーは単純に今の好みのリキッドとセッティングが合いそうにないかな、と思ってしまって手が出せてないというのが実際のところですね。多少煙量を犠牲にしてもいいからシングルポストで*2、必ずしもRDAならBFでなくては、とも今は思っていないですし、タンク系も持ち運びをしないのであればあまり必要性を感じないし(これはスコンカータイプのMODにも言える)、気に入ったセッティングをそのまま使いたいと思うので、だったら吟味して選びたいよな、と、チェックは随時しているものの、『これだ』が見つからないんですよね。

結局そのくらいのペースでブログを書いていくのかな、と思っていますし、週1でアップしていた記事を2週間に1度くらいにするとか*3、あり方自体を変えていくとか*4、検討をすることはいくらでもあるんだなぁ、と思っています。

最後に今年の抱負を

とりあえず頻度はともかく、更新を途切れさせないようにしようとは思っています。また、以前書いた記事の通りではあるのですが、

racchie-vapefun.hatenablog.jp

「趣味」なので、趣味を極める時間をきちんと取って、その中での有益な情報を共有していこう、という気持ちで情報の共有をしていきたいと思います。下心(要はアフィリエイトなどでの収入が欲しいとか)がないわけではないのですが、実際に数か月運用してみると下心を満たすのは意外と難しいものだと気が付いたので*5、その辺はあまり気にせず、まずは自分が楽しむところから仕切り直しをしたいと思っています。

それでは、今年も本ブログ、何卒ご愛顧ご贔屓のほどよろしくお願いいたします。

*1:シラフシのレビューで美味いセッティングを見つけたことが大きいんだと思うんですが。

*2:デュアルポストのRBAは初期のものですがいくつか持ってますからもういらないかな、と思いますよね。

*3:それ以下の更新頻度にするのはさすがにブログとしての意味をなさない気がします。

*4:ブログという形ではなく、他の方法で情報を公開していくことを模索しています。それこそYouTubeとかね。需要はなさそうですが(笑)。

*5:仕事ブログで気が付いてはいたのですが、趣味ブログの場合は「商品」があるのでアフィリエイトもしやすいのかな、と思って最初は始めてみました。でも、紹介する商品を買っている暇がないし好みが激しくて買わないとなれば、そりゃ紹介できませんわね(笑)。

月イチ日曜版:BF RBA Head(Joyetech CUBIS用リビルダブルコイル)を使い倒す

[rakuten:vape-power:10006954:detail]

Elysian Apolloのレビューをしたときに、たまたま道具箱に適当にリビルドした状態のモノが入っていたのでそれを使ってみた、という代物ですが、実はeVic Vtwo Miniとのセットで買ったCUBISの付属品として付いてきたものです。

俺はクリアロはこれしか持っていませんが、リキッドが「ジュる」ってしまうのがどうしても好きになれず今までできるだけ利用を避けていた感じがありましたが、件のレビューの時に使ってみて、「意外と使えるなぁ」という印象を受けました。とはいえ実際には少し「ジュる」ってしまうので、対策を講じる必要はありそうです。

どうしても「ジュる」ってしまいます

『スピットバック』とも言いますが、リキッドがコイルで熱せられる時に気化せずに液体のままではね飛ぶ、突沸を起こした状態です。問題はこのはね飛んだ液体のままのリキッドが、気化されたリキッドを吸い込むタイミングで口の中に入ってくること。必ずしも熱い液体が入ってくるわけではないのですが、むしろリキッドを舐めた状態と同じになってしまうことで、気化されたリキッドの味がぼやけてしまうのが残念なわけです。

突沸現象自体はクリアロに限らずすべてのアトマイザーで発生しうる現象ですし、特にRDAでは頻繁にではないにせよ発生し、結構熱いリキッドが口の中に入ってきたりしますし、「パンッ」と大きな音を立ててびっくりする、なんてこともあります。

www.kokusen.go.jp

突沸は液体を加熱することで発生する可能性があるのですから、VAPEの仕組み上発生は不可避、と言えますが、科学的に考えれば理科の実験で試験管の中に入れた液体を熱するときに入れる「沸騰石」や、加熱速度を下げること、液体の粘度を下げること、などなどいろいろあるわけで、VAPEについても科学的なアプローチで突沸回避はできるはずです。

沸騰石」的アプローチ

実はコレ、RDAのウィッキングが一つの解だったりします。ごく一般的なコイルの中にコットンを通すやり方の場合ですが、熱源であるコイルに接触しているコットンが緩い場合は突沸が発生しやすいと考えていいんです。急激に温められたリキッドが「過熱状態」となった場合に、コットンのスキマが大きければ大きいほど、つまり緩ければ緩いほど急激な体積膨張を許すだけの余地があるため、突沸、つまりスピットバックは発生しやすいということになります。

では、隙間なくキツキツで詰め込んだらいいのか、となりますが、そうでもなくて、「気持ちキツめ」くらいがベストです。少し固めにコイル内径くらいの太さになるようにコットンを巻き、コイルに通す。コイル外側はふわっとさせてジュースウェルに垂らす、みたいな感じで普段もウィッキングされているかと思うんですが。

キツ過ぎると、コイルの内側までリキッドが浸透しないのでドライヒットの原因になる、というのはなんとなく理解をされていると思うのですが、少し固めに詰めてあげることで、コイル内部にあるコットンに、リキッドが滲みない空気の細かい層を残してあげることで、突沸時の気圧上昇の緩衝地帯として残しておく、という理屈が成り立つんです。だから気持ちキツめに巻いたコットンって、最初はドライヒットもしないしスピットバックも起こらないんです。なんですが、徐々に(コイル内側にいる)コットンがリキッドまみれになってしまうとスピットバックが発生するんです。その頃はまぁコットンの替え時でもあるんですが。

RDAはこれで解決しそうですが、同じアプローチをクリアロのコイルでやろうとすると、コットンの詰め過ぎによるドローの重さがネックになります。当然ドローができないとリキッドが無駄にコイル内で熱せられてドライヒットにつながるわけです。

クリアロコイルは仕組み上どうしてもジュるりやすい

そもそも、クリアロのコイルは一般的なRDAのセッティングと異なり、コイルを縦に配置し、その外周とコイルユニット外壁との間にコットンを配置するスタイル、チムニー型とでもいうのでしょうか、そういったスタイルで配置されています。リキッドは通常はコイルユニット外壁部に配置されたリキッド吸入孔から浸入し、コイルユニット内にあるコットンがリキッドで浸潤しているのでコイルで熱することでリキッドが気化する、という仕組みです。

前項でも説明をしたように、リキッドが突沸をする状況にいても、その爆発的な蒸発の鑑賞となる場所がコットンの中にあるRDAとは異なり、クリアロコイルは完全にコットンが浸潤している必要があり、*1、更に言えばコイルの内側は気化したリキッド(≒煙)の通り道にもあたるため塞ぐこともできず、突沸が発生しやすい構造になっている、と言えます。

もちろん、リキッドの粘度が低ければスピットバックが発生しにくいわけで、PG(プロピレングリコール)オンリーというリキッドであれば発生比率は下がるはずではありますが、VAPEの特性である「煙」が少なくなってしまうということでもありますし、そもそもPG含有量が多いリキッドって出回ってないですし*2、リキッド側を変えるというアプローチは難しそうです。まぁできるだけPG含有率が高い、といってもPG:VGが50:50くらいのモノを選ぶことはできるかもしれないですが。 *3

ジュるってリキッドが口に入るのだけはやっぱり避けたい

結局、スピットバックの発生が不可避であることは分かったのですが、問題の解決にはなっていません。したがって、スピットバックによって発生する問題点を回避するという方法での問題解決を図ることになります。

使用前後にコイル内の余計なリキッドを除去する、という方法がネットで紹介されていました。これは「予防」という点ではもちろん有効だと思いますが、まぁ面倒ですよね。コイル内に液体として残存するリキッドを「吹く」ことでコットンに戻すとか、まぁ簡単だとは思いますが毎度毎度そんなことできないし、吹いたところでスピットバック現象自体は起こるわけです。使用前後にコイル内の残存リキッドを拭き取るとかいう方法に至っては、お手軽さのかけらもないわけです。そんな面倒なことをしてまでVAPEをしたいのか、って話で。

物理的にスピットバックによって跳ね上がったリキッドが口に入るのを回避できればいいのであれば、液跳ねを防ぐ機構をまずコイルユニットからドリップチップまでの間に仕込めばいいはずです。と言っても実はそういう機構は実装済みで、マウスピースを差し込むパーツはコイルのスピットバックによる液跳ねの直接的な防止にも寄与しているはずですが、もともとはコイルで熱せられた煙の冷却という目的を担っているため、ここからリキッドが再液化してしまうというジレンマを持っているわけです。とはいえ、ここにリキッドが飛び跳ねることを防止できる何かを、と考え、まず手始めにコットンの端切れをこの部分に軽く詰めてみました。

ちょっとドローが重くなりますが、悪くありません。純粋に美味しい煙だけが口に入ってきます。ただ、最初の2口程度で、そのコットンの端切れがかなりの湿り気を持ってしまい、急激にドローが重くなります。スピットバックによるリキッドもそうですが、上記の通り煙の冷却による再液化もこの機構内では起こっているため、その分のリキッドもこのコットンに滲みてしまい、一気に目詰まりを起こしてしまいます。

似たようなアプローチとして、ドリップチップ部でスピットバックによる液跳ねを防止する方法があります。上記のコットン端切れの代わりに、ドリップチップの接続部にスクリーンを用意して、そこで液跳ねをガードする、という方法、そしてもう一つが液跳ねが物理的に口に届かなくなるように、ドリップチップの長さを長くしたり、直線的でなくする方法です。煙が程よく冷却されるので、より雑味のないリキッドの気化された味や香りが感じられるようにはなると思います。

堂々巡りの対策

そうは言っても、結局は徐々にコイルユニット内にはリキッドが溜まっていく仕組みですし、それを排出するためにはコイルを炊き続けるか、ひたすら「吹き戻す」か、または拭き取るかという方法しかないわけです。だとしたらやっぱりもとに戻ってスピットバック自体の発生を抑える方法を考える、またはスピットバックしても液跳ねが最小限で抑えられる方法を考えるしかありません。

先ほどコットンの端切れをマウスピース近辺に設置しましたが、これをコイルユニット内、アトマイザーとの接続部にほんの少しだけ詰めてみます。うんうん。ジュるってはいる*4のだけれど、スピットバックが口に入ることはないかな。ドローが多少重くなっていますが仕方ないかな。

もう一つの方法として考えられるのは、そもそものコイル配置方法を変える事。リビルダブルコイルですが、必ず縦にコイルを置かなければだめ、ということではありません。RDAで行っているような横置きコイルで試してみればいいんですよね*5https://www.youtube.com/watch?v=t984nICgheA

コイルの置き方、という話で言えば、こういうスタイルもあるようです。 https://www.youtube.com/watch?v=gpmHCvBN0Qw

そもそもの話

クリアロにコイルユニットをセットして、リキッドをタンクに入れてしばらくすると、タンクの外側に見えているリキッドの高さと同じ高さにコイルユニット内のリキッドが充填されるような気がします。物理的な話です。えぇと、この辺の話、と言えば分かるかなぁ。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%90%86

タンク内の気圧はタンク外、つまり外気と同じですから、タンクにリキッドを注ぎ入れてしばらく放置していたらコイルユニット内もタンクの高さと同じところまでリキッドが満たされるはず。とすると、タンクの中にリキッドがいっぱい入っていればいるほど「ジュる」る可能性は高くなるはず。特に、Joyetechの使い捨てコイルはリキッドの入り口が大変小さく、しかも下からの供給路しかなく、そういう意味では供給路の少なさでジュるってしまう確率は低めですが、リビルダブルコイルユニットはリキッド供給が横からも行われるわけで、コイルユニット内にリキッドがより多く浸潤しやすい構造になっているはず。

だとすれば、縦型のコイル配置でコイル内部にスキマができている状態であればリキッドがそのまま突沸しやすいので当然スピットバックも飛び跳ねやすい。横置きにし、かつコイルの上にもさらにコットンを載せるようなウィッキングをすれば、おそらくスピットバックの発生は軽減されるはず*6。エアフローがどの程度制限されるかが問題かな。

テスト1:縦型コイルのスキマにコットンを詰める

まずは安直に、現状のコイルからスピットバックの排除を前提に、コイルの内側にある空きスペースにコットンを詰めてみます。先述のように、空気の通り道が一部遮断されてしまうので、ドローがかなり重くなります。かなりMTLな吸い口で音は相変わらずジュルジュル言ってますが、スピットバックは皆無。コットンの巻き方を少し考えれば改善の余地はありそうですね。例えば、コイル内径を少し太めに設定、外周のコットンを固めに巻いてリキッド浸潤をあまりさせないようにして、更にコイル内側のコットンは柔らかめに巻いておくとか...。ちょっと理にかなってない感じもしますが。

スト2:横型コイルのセットアップ模索

このテストも安直にコイルの横置きがどの程度状況を改善できるかという確認のために「なんとなく」セッティングをしてみた感じですがかなりジュルジュルします。しかも、スピットバックは多め。コットンの密度を意識していませんが、あまり密度を高くしていないのでリキッドをより多く保持してしまっているのかな、と感じます。だとすれば、ユニット内に必要最低限のリキッドだけが入るようにウィッキングを工夫すればよさそうです。かなりキツめに詰めてみたいのですが、横置きでの配置であればやりやすそうです。

結論

と言って最近はPOD系の手軽さに甘えていてRBAすら使っておらず*7、いいセッティングを探す旅には出られません。折を見て徐々に進めていこうと思っています*8

余談(というか実はこれが解決策?)

水曜日のポストでSmoant Pasitoのコイルユニットについてレビューをしていたりするわけですが。

このコイルもご多分に漏れずそこそこの頻度でスピットバックを起こします。例えば朝イチとかに吸おうとしたら「ジュる」っと来るのですが、慌てずに一度コイルを外し、リキッドから出してしまいます。そして、コイルの中の残余リキッドもティッシュを紙縒り状にして差し込んで取り除くのですが、コイルの外周をティッシュでくるんであげて、コイル/コットンの中に入っている余計なリキッドも取り除いてあげます。10分~30分くらいそのまま置いておくと、ティッシュにはかなりの量のリキッドがしみこんでいるはずです。多少乾いた状態ではありますが、そのままセットアップして、1~2分もするとリキッドはコットンにしみこんでくれるのでわりとすぐに吸うことができたりします。

何かの参考になれば幸いです。

*1:湿っていなければドライヒットにつながります。だから新品のクリアロコイルはリキッドに浸してからしばらく使えないんですよね。VAPEの常識の一つです。

*2:PGアレルギーの人もいるらしく、VGオンリーというリキッドは売ってますが、PGオンリーというリキッドはたぶん自作用の「素材」としてしか売ってないのでは...。

*3:余談ではあるのですが、加熱速度の調整というのもVAPE、というかMODの特性上難しい気はします。例えば断続的に加熱のON/OFFを繰り返して『過熱』状態を回避する、という仕組みをテクニカルMODで実装させることは物理的には可能だとは思いますし、メカニカルMODであれば自分でボタンを小刻みに押したり離したりを繰り返す、というやり方で過熱を避けることは可能かもしれないですが。

*4:正確に言えば、相当なジュルジュル音がしています。

*5:先日買ったSMOANTのPasitoのリビルダブルコイルは横置きのコイルセッティングを想定した作りとも思えます。デッキの形はRTAっぽいですし、おそらくはコイル縦置きでもいいでしょうが、横置きの方がしっくりくる形ですよね。

*6:同様の考え方は縦置きでもできて、この場合は縦置きコイルの外側だけでなく内側にもコットンを詰めるという考え方。

*7:こういう時に「仕事で忙しいんだよね」というアピールができれば大変結構な話なのですが...。

*8:仕事ブログでよくやるパターンで大変恐縮です。

インプレッションレビュー:SMOANT Pasito その2

最近はずっとPasitoを使っています。持ち運びが手軽であることはやはり捨てがたい。本当は自宅ではちゃんとしたMODも使いたいんですが、メンテナンスの手間も考えるとやっぱりPOD型に軍配が上がるんだよなぁ*1

コイルは1.4Ω MTLが意外といい感じ

同梱品だった1.4Ωの普通のコイル。0.6のメッシュコイルはDL用でしたが、ポッド自体のエアフローがややキツめなのでギリギリDLができるかどうか、というところ、給気口を完全に絞るとDLは無理でMTLに切り替える、という状態でした。

1.4Ωに取り換えてエアフロー全開で吸ってみると、0.6の時よりはちょっとだけドローが重くなったかな、という程度で、まぁギリギリDLできるかな、というところです。半分くらい閉じるとDLできなくはないけれどまぁ重すぎ、完全に閉じるとMTLですら厳しい感じ。

味は全然変わります。フルーツ系はこっちのコイルの方がいいんじゃないかな。BI-SOのDouble Menthol yuzuをコイルを変えて吸い分けてみましたが、圧倒的に1.4Ωの方が柚子の味香りともに強く出ます。その代わりにメンソールが弱まったというわけでもなく、味・香りともに美味しいコイルです。

出力を上げるとサブオームっぽい味や香りに変化していきますし、煙量もそれなりに多くなっていきますが、その分味/香りを犠牲にしているな、という印象をすごく強く感じます。MODとコイルのセッティングという点だけで話をすれば、高抵抗セッティングをするなら出力調整は不要(5段階中の1から動かさない)、低抵抗/サブオームなら煙量や味/香りに応じて2~3くらいまで上げてもいいかも、でも推奨は1~2、という感じかな。

リビルダブルコイルが届いたので、コイルの入れ替えをして吸い分けてみます。

しらふしが合う

わりとMODのマッチングに悩んでいたBaqs Liquid Labsさんのshirafu shirazuですが。

racchie-vapefun.hatenablog.jp

合うんです。1.4Ωのコイルに。ベストマッチ、とまでいくかどうかはアレですが、カスタマイズ要素の少ないPOD系デバイスでこんなにいい感じにマッチするとは思ってませんでした。出力は1~2くらいで大丈夫。3でも爆煙気味ではありますが一応味は出ます。

実際にはしらふしオンリーではなく、少し混ぜ物をしています。メンソール系が欲しいのでBI-SOのダブルメンソールかKAMIKAZEの零式を全体の1割程度、ニコリキを数滴、という感じで吸うと、メンソールの刺激がまず口の中で感じられ、更に肺に吸い込む時のキックがメンソールとニコチンのダブルでガツン、でも味はしらふし、という結構面白い吸い味になります。

他のリキッドでも試していますが*2、メンソール系オンリーだとメンソールの爽快感がメッシュコイル(0.6Ω)に比べると格段に少なくなります。スロートキックよりは口内の爽快感が強く出ます。だからしらふしに少しだけ混ぜてみたんですけどね。

コイル予備買っちゃいました

実はリビルダブルコイルも購入済なのですが、それに触れることもなく、1.4Ωのコイルの予備を買い、同梱品のコイルは「ジュル」がひどくなったので交換、という状況で、もう普通のプリセットコイルから離れられなくなってしまっています。

「使い勝手のいいコイル」というとRBA好きな人から怒られるかもしれませんが*3、MODの特性に合わせたコイルであるという点で考えれば、コイル交換ができるPOD型デバイス*4は専用コイルを使った方が味が出るんじゃないのかな、と思ったりしています。

記事を増やすため、と言えば聞こえはいいですが(よくはないけれど)、リビルダブルコイルについては時間がなくて触っていないというのが現実だったりします。なかなかVAPEもゆっくりと味わえていない日常が続いております。みなさまもくれぐれもご自愛のほどを。

*1:その理屈で言えばおそらくクリアロも楽なんだろうなぁ、とは思うのですが、コイルを自分で巻くのではなく買えばきっと幸せなんだろうけれど、それはそれでなんか負けた気がするんです。

*2:まだ試していないリキッドもたくさんあるのですが、基本開封済みのメンソール系ばかりです。

*3:俺自身がRBAのほうが好きですし、カスタマイズ要素が大きいという点で圧倒的にRBAのほうが使い勝手はいいはずなんです。

*4:このPasitoやLOSTVAPEのOrionシリーズなんかもそうですよね。

下書き復活シリーズ:VAPEが「優雅な趣味」と思う瞬間

記事が出せないときに昔のブログの下書きからネタを引きずり出してくるシリーズ、なのですが、もう出せるストックはこの記事だけ。ちょうど今いろいろと忙しい時期を迎えており、ブログのネタ作りもそうですが、そもそもVAPEを触っていないです(吸ってはいますが)。そんな時に使えるネタなんて普通ないのですが、旧ブログで1年近くブログを放置した後に言い訳がましく書いたネタ*1がちょうど今の状態とぴったりだったので、少し書き換えたり加筆をしたりしていますが、俺の「趣味論」につながるお話を少し。

趣味は時間の余裕が必要

この記事を書いていた時期はおそらく仕事に時間を取られてVAPE自体を触ることがなかった時期だったろう、と思うのだけれど、今(2020年冬)も実は相当忙しく、VAPEのネタも拾えないほどに仕事ばかりしている気がします*2。(人生の中での)優先する事項を先に押さえていくと、ブログ執筆自体はブログ自体が何か利益を生み出すわけではないし*3、少なくとも仕事よりは優先度は低いですし、「食う」「寝る」といった普段の生活に比べても優先すべき事項というわけではありません。もっと言えば、このブログのネタ元になるVAPEをいじって楽しむという『趣味』に時間を費やすこと、そしてその楽しんだ成果としてレビューをすること自体、優先度が高いことではないわけです。

そう考えると、趣味の時間を取れるということがいかに贅沢なことなのか、ということが思い知らされると言うか。VAPEに限った話ではなくて趣味全般に言えることなのだけれど、趣味に「没頭」するためにはどうしても時間が必要だと思うんですよね。ある程度の時間を割いて、さらにその時間は趣味に没頭して集中する。だからこそ生活にメリハリが出る。 VAPEで言うなら、単に煙を吐き出すというだけではなく、コイルビルドやリキッドのテイスティング、(俺はやらないけど)トリックを極めるとか、時間が必要だし、集中して(没頭して)やる必要がある。そんな時間の余裕がやっぱり必要なんだな、と。

趣味は気持ちの余裕も必要

前の段で書いたことに近いのだけれど、じゃ時間があるならいいのか、と言ったらそれだけじゃない。集中するためには気持ち、精神状態にも余裕がないと難しい。よく「気が散る」と言うけれど、これは考え方としては精神的な余裕がないからとも言えるわけですよ。他のことに気を取られてしまうわけだから。 気持ちに余裕がないからVAPEが爆発するとは言いませんよ。でも、熱したコイルに直接触ってしまって火傷するとか、コイルワイヤーの切れ端を指に刺してしまって怪我するとか、そういうリスクは考えられなくはない。集中するための気持ちはやっぱり必要。

仕事もそうだし、趣味だって同じなんですよね。時間をきちんととって気持ちに余裕ができるから仕事でも趣味でも没頭できる。

「余裕がある」ということは優雅なのだ

金持ちは「優雅」な遊びをする。伊達や酔狂でやっているわけではなく、そうする余裕があるからやっている、と考えるとしっくりくる。もちろん俺の持論ですが。 逆を考えると腑に落ちる。「貧乏暇無し」である。暇がないから趣味に没頭することもできないし、没頭できるほど一つのことだけに考えを集中させることはできない。しなければいけないことはたくさんあるのだから。あれもやってあれもやってこれもやって、みたいな感じ。貧乏人は優雅な趣味ができない、というよりは優雅に振る舞えないのだ。

とは言え気の持ちよう

もはや趣味論なのか仕事論なのかわからなくなりそうな、タイムマネジメントとかいう世界に足を突っ込みそうだけど*4、仕事にしても趣味にしても、やっぱり時間をきちんととって、その中で集中してやりたいですよね。忙しいなぁ、と思うのはたぶん忙しいからなんです。毎日いろいろと大切なことをしなくてはいけない。そのためには時間が必要だし、ずっと集中してやっている。だから趣味に時間なんて取れない、と言いたいんですが、だったらきちんと趣味のための時間を取るようにしたいですよね。「空いた時間で趣味を」ではなく、「趣味の時間をわざわざ作る」。これ、優雅でぜいたくな感じしませんか?本当ならそんな時間ないんだけど、わざわざ趣味のために時間を作ってやってる、的な、上から目線な言い方。

俺自身、今確かに仕事でずっと忙しくしているのですが、実はいまはやりの「あつ森」は毎日やっています。買ってから*5やってない日は1日もないんじゃないかな。俺の中で「あつ森」については毎日時間を取って行う、というルールを作っていて、1日の中で最低でも20~30分、とはいえどんなに忙しくても1時間程度*6、空いた時間をゲームに費やしているわけです。

「『趣味』なのだから、自分のタイミングで、自分の好きな時にやるべき」という意見もあるでしょうが、それができないんですよね?できてないからそう主張しているんですよね?

だったら自分で時間を見つけて、なんなら時間を割いて、ゆっくりと趣味に没頭できる時間を作らないといけないし、そうすることが「優雅な」時間の使い方だし、だからこそ「優雅な趣味」になりうるわけですよ。

本当はね...

VAPEを吸っていて思い出すのは、実は葉巻なんです。「禁煙」していますし、そもそもタバコの煙を身体があまり受け付けなくなっているので、まだ1~2本ストックがあったような気がしていますがたぶん吸うことなく処分してしまいそうなんですが。アレ、優雅な趣味でしょう。値段が高いから?そうではなくて、時間の使い方。紙巻きたばことの大きな違いは、紙巻きは5分くらいで一気に吸い切るところを葉巻は30分~1時間くらい、ゆっくりと煙の香りや味を楽しむところ。だから紙巻きたばこは趣味にはならないけれど葉巻は趣味になりうる。

時間をきちんと作ること、そしてその時間内で楽しむことに集中すること。これが大切なんですよね。自戒を込めている部分はありますが、やっぱり趣味を楽しむために時間を作らないと...。

*1:書いたのは2019年くらいだったような気がするけれど、それも定かじゃないです。

*2:「忙しいことはいいこと」だとは思いますが、今回の記事の趣旨とは真逆です。

*3:現状このブログも利益を出していません。収益化計画は進めていますが、正直言えばブログの収益なんて微々たるもの。メインの仕事にはなり得ないかなぁ。

*4:実際に突っ込んでいるのですが、趣味という観点からタイムマネジメントについてかいつまんだ話をしておこうと思います。

*5:買ったのは2020年9月の後半だったかな?

*6:実際には休みの日などはトータル2時間くらいやってるかも。この時間を少しVAPEに費やせばいいんだよなぁ...、と結論がここで出てしまった...。